Hosted Email Securityでは、Trend Micro Email Reputation Services (ERS) のStandardサービスとAdvancedサービスを利用します。

「MTA接続レベルの「接続ベースフィルタ」」を参照してください。

[IPレピュテーションの標準設定] では、Trend Micro Email Reputation Services Standardサービスを利用しています。このサービスは、要求されたIPアドレスをTrend Micro Threat Protection NetworkのスタンダードIPレピュテーションデータベースと照合することで、該当するスパムメールをブロックします。このデータベースは日々拡大しており、現在、スパム行為に基づいて10億を超えるIPアドレスとその評価が登録されています。データベースの精度を維持するため、トレンドマイクロのスパムメール調査担当者が絶えず評価を確認して情報をアップデートしています。

Hosted Email Securityは、不明なホストからのメールメッセージを受信すると、スタンダードIPレピュテーションデータベースを照会します。ホストがスタンダードIPレピュテーションデータベースに登録されていれば、そのメッセージはスパムメールとして報告されます。

スタンダードIPレピュテーションデータベースのリストの中から有効にするリストを選択することができます。初期設定では、すべてのリストが有効になっています。初期設定は、多くのお客様のニーズを満たす、スパムメールの削減に最も効果的な設定です。

スタンダードIPレピュテーションデータベースには、次のリストが含まれています。

• The Known Spam Source List (KSSL): 既知のスパムメール送信元であるメールサーバのIPアドレスのリストです。

• 動的ユーザリスト (DUL): 動的に割り当てられたIP アドレス (Dynamically Assigned IP)、または公開メールサーバを禁止する許容範囲内の使用ポリシーを持つIPアドレスのリストです。大部分のエントリは、ネットワーク空間を所有しているISPと連携して管理されています。このリストに含まれるIPアドレスは、メールを直接送信するのではなく、それぞれのISPのメールサーバを使用しています。

• Emerging Threat List (ETL):IPレピュテーションデータベースのEmerging Threat List (ETL) を利用して、アクティブなランサムウェアや不正プログラム、またはその他のメールの脅威を特定することができます。