仮想アナライザは、不審ファイルを解析するために設計されたクラウドサンドボックスです。サンドボックスイメージにより、ネットワークを危険にさらすことなく、ネットワーク上のエンドポイントをシミュレートする環境でファイルの動作を監視できます。
ファイルが不審な特徴を示す場合や、シグネチャベースの検索技術で既知の脅威を検出できない場合、Hosted Email Securityから仮想アナライザに不審ファイルが送信されます。仮想アナライザは、さまざまなランタイム環境で静的な分析および動作シミュレーションを実行して潜在的に不正な特徴を識別します。仮想アナライザは特徴の分析を行い、評価の累計に基づいてサンプルのリスクレベルを割り当てます。
ダッシュボードの [脅威の概要] タブにある [仮想アナライザによる解析の詳細] グラフには、選択したメールトラフィックの方向に基づき、仮想アナライザにより検出された脅威の数とレベルが表示されます。
このタブのデータは、受信メールトラフィックのみを対象に表示されます。
検出されたカテゴリごとにスキャンされたメールメッセージの合計数の概要を確認するには、ダッシュボードの [脅威の概要] タブにある [仮想アナライザによる解析の詳細] グラフの左上で アイコンをクリックし、表のデータを参照してください。

[日付]、[週]、[月]、または [過去12か月] のいずれかの期間を選択します。選択した期間のデータが表示されます。
指定した期間は、このグラフと [脅威の概要] タブの対応するサムネイルグラフにのみ適用されます。選択を変更しても他のグラフには影響しません。
このグラフに表示されるデータは、トラフィックの方向に応じて若干異なります。表示されるデータは次のとおりです。
検出された値 |
受信メールの場合 |
送信メールの場合 |
---|---|---|
高リスク |
高度な脅威検索エンジンによって高リスクとして検出されたか、仮想アナライザによってセキュリティリスクとして分析されたメールメッセージの数 |
該当なし |
中リスク |
高度な脅威検索エンジンとソーシャルエンジニアリング攻撃対策のいずれかによって「脅威の疑いあり」として検出され、かつ仮想アナライザによって中リスクとして検出されたメールメッセージの数 |
該当なし |
低リスク |
高度な脅威検索エンジンとソーシャルエンジニアリング攻撃対策のいずれかによって「脅威の疑いあり」として検出され、かつ仮想アナライザによって低リスクとして検出されたメールメッセージの数 |
該当なし |
リスクなし |
高度な脅威検索エンジンとソーシャルエンジニアリング攻撃対策のいずれかによって「脅威の疑いあり」として検出され、かつ仮想アナライザによって安全として検出されたメールメッセージの数 |
該当なし |
リスク評価なし |
高度な脅威検索エンジンとソーシャルエンジニアリング攻撃対策のいずれかによって「脅威の疑いあり」として検出はされたが、仮想アナライザによる分析は受けていないメールメッセージの数 |
該当なし |
合計 |
処理されたメールメッセージの総数 |