表 1. よくあるお問い合わせ (FAQ)
質問 回答

Hosted Email Securityとは何ですか。

Hosted Email Securityでは、ITスタッフによるメンテナンスを必要とせずに常に最新のメールセキュリティを提供し、スパムメールやウイルス、およびその他の不正プログラムがネットワークに侵入するのを防ぐことができます。

Hosted Email Securityは、組織の規模に関係なく効果を発揮するホスト型サービスです。ハードウェア、ソフトウェア、およびメッセージングに関する専門知識を活用して、スパムメール、ウイルス、ワーム、トロイの木馬、フィッシング (なりすまし犯罪) などの攻撃をメールメッセージから駆除します。駆除が実施されたクリーンなメールメッセージは、お客様のMTAに直接送られ、最終的にエンドユーザに配信されます。またHosted Email Securityでは、LDAPディレクトリを使用してバックスキャッタ (アウトスキャッタ) スパムメールおよびディレクトリハーベスト攻撃 (DHA) を防止することもできます。

Hosted Email Securityにはどのような利点がありますか。

Hosted Email Securityはホスト型でオフサイトのサービスであるため、攻撃がネットワークに到達する前に阻止することが可能です。スパムメール、ウイルス、ワーム、トロイの木馬、およびその他の不正プログラムの阻止に加えて、Hosted Email Securityは次のような攻撃からネットワークを保護します。

  • インターネット接続をブロックしようとする (サービス拒否)

  • スパムメール送信用にメールアドレスを盗む (ディレクトリハーベスト攻撃)

アップグレードするにはどうすればいいですか。

Hosted Email Securityは、ホスト型サービスであるため、新たにハードウェアやソフトウェアを購入する必要はありません。このサービスは、セキュリティの専門家によって管理されるため、複雑なメールセキュリティシステムをインストール、管理、および微調整するITスタッフの負担が軽減されます。

メールメッセージの配信は遅くなりますか。

各メッセージの処理に要する時間はミリ秒の単位です。メッセージの配信遅延はごくわずかなため、エンドユーザがその遅れに気付くことはありません。

このサービスにはどのくらいの費用がかかりますか。

Hosted Email Securityは、年間契約で、ユーザ当たりの価格設定となっています。ユーザ数が増えるに従ってユーザ当たりの価格が下がります。

セットアップ料金や追加のサポート料金は発生しません。可能性は低いですが、お客様のMXレコードの変更に伴って小額の料金が発生する場合があります。ご利用のWebホスティングサービスに連絡して価格設定を確認してください。

Hosted Email Securityは機密性がありますか。メールが第三者の目に触れる可能性はありますか。

すべてのメッセージは自動的かつ透過的に処理されます。メッセージを送信しようとしているIPの評価に基づいて、多くのメッセージが受信される前にすでに拒否されます。受信されたメッセージは、人が介在することなく、複数層のスパムメールおよびウイルスフィルタシステムを通して処理されます。お客様のMTAが使用不能にならない限り、メッセージが保存されることはありません。

Webコンソールへアクセスするために必要なものは何ですか。

このサービスを使用するために必要なものは、既存のインターネットゲートウェイまたはワークグループのメール接続と、オンラインレポートと管理者のコンソールにアクセスするためのWebブラウザだけです。

Trend Micro Licensing Management Platform (LMP) を使用してコンソールにアクセスする場合、Webアドレスおよびアカウント情報が必要です。

Hosted Email Securityの使用を開始するにはどうすればいいですか。

Hosted Email Securityの使用を開始するには次の操作を実行してください。

  1. アカウントアクティベーション情報を送信する

  2. Hosted Email Securityの管理コンソールにログオンする

  3. 管理する1つ以上のドメインを追加する

  4. Hosted Email Security経由でメールを配信することを確認する

  5. ドメインのMXレコードをリダイレクトする

  6. MTAを設定する (該当する場合)

サービスを開始するには、お客様のMXレコードの簡単なリダイレクトが必要です。お客様のメールメッセージは、Hosted Email Securityによって処理されてスパムメール、ウイルス、ワーム、トロイの木馬、およびフィッシング攻撃が駆除されたあと、クリーンな状態でお客様のMTAに直接送信されます。

Mail eXchange (MX) レコードをリダイレクトするにはどうすればいいですか。

重要:

MXレコードをリダイレクトする前に、Hosted Email Securityアカウントにドメインを追加して設定してください。

お客様が独自にDNSを管理している場合は、MXレコードを手動でリダイレクトできます。お客様のドメインネームサービス (DNS) がサードパーティまたはインターネットサービスプロバイダ (ISP) によって管理されている場合は、サードパーティまたはISPにMXレコードのリダイレクトを依頼してください。サードパーティまたはISPがMXレコードをリダイレクトするためのWebインタフェースを用意している場合は、お客様自身で変更することが可能な場合があります。システムに変更が反映されるまでには、最大で48時間かかります。

以下に、各地域のHosted Email Security MTAのMXレコードを示します。

  • ヨーロッパ、中東、アフリカ地域: in.hes.trendmicro.eu

  • その他のすべての地域: in.hes.trendmicro.com

MXレコードをリダイレクトするには

  1. Hosted Email SecurityサーバのMXレコード追加の詳細については、ドメインの設定の手順1を参照してください。

  2. 個別のMXレコードの情報が記載されているHosted Email Securityの登録完了メールメッセージを確認します。

  3. 次のいずれかを実行します。

    • 手動で設定

      お客様が独自にDNSを管理している場合は、MXレコードを手動で編集できます (お客様自身で管理している小規模アカウントの場合)。

    • サポート技術者に依頼

      ドメインに対するMXレコードの設定方法が不明な場合は、ISPのヘルプデスクか、DNSの技術者にお問い合わせください。お客様のドメインネームサービス (DNS) がサードパーティまたはインターネットサービスプロバイダ (ISP) によって管理されている場合は、サードパーティまたはISPにMXレコードのリダイレクトを依頼してください。サードパーティまたはISPがMXレコードをリダイレクトするためのWebインタフェースを用意している場合は、お客様自身で変更することが可能な場合があります。システムに変更が反映されるまでには、最大で48時間かかります。

MXレコードの変更後は、Hosted Email Securityがお客様のドメインに対するメッセージのエントリポイントになります。DNSレコードの変更が有効になると (最大48時間)、受信メールのすべてのトラフィックがHosted Email Securityでルーティングされます。

ヒント:

変更が有効になった後に、Yahoo!メール、Gmailなどの別のメールサービスプロバイダからお客様のドメインの受信者にメッセージを送信してメッセージのルーティングをテストしてください。そのメールサービスプロバイダからメッセージを受信すれば、MXレコードは正しく構成されています。

Hosted Email SecurityのMXレコードのホスト名はどこで確認できますか。

MXレコードは、お客様のドメインに送信されるすべてのメールメッセージのルーティングを決定します。

トレンドマイクロから送信されるHosted Email Securityの登録完了メールメッセージに、MXレコードのリダイレクト先に関する情報が記載されています。

サービスからのメールメッセージを受け取るにはどうすればいいですか。

サービスによって処理されたメールメッセージを受信できるようにするには、次のいずれかの方法に従ってください。

  • Hosted Email SecurityのIPアドレスからのトラフィックを許可するようにファイアウォールを設定します。

  • それらのIPアドレスからのトランザクションを許可するようにMTAを設定します。

メールアドレス数を制限してHosted Email Securityを試すことはできますか。

はい。

ヒント:

トレンドマイクロでは、テストドメインを使用することをお勧めしています。テストドメインを使用することで、サービスを体験したり、さまざまなタイプのユーザに対してどのように機能するかをテストしたりできます。

Hosted Email Securityがメールメッセージを保存またはアーカイブすることはありますか。

Hosted Email Securityの初期設定では、メールメッセージの保存またはアーカイブは実行されません。すべてのメッセージが処理され、すぐにお客様のMTAに転送されます。メッセージは、お客様のMTAが使用不能にならない限り、スプールも保存もされません。ただし、スパムメールなどのメッセージを隔離するポリシーを作成すると、これらのメールメッセージは最大30日間トレンドマイクロのデータセンターに保存されます。

エンドユーザメール隔離コンソールのパスワードを再設定または再送信するにはどうすればいいですか。

ユーザがパスワードをなくしたり、忘れてしまうことがあります。

[管理] > [エンドユーザ管理] > [パスワード] の順に選択し、フォームに入力します。エンドユーザ宛てにアクティベーション用のWebアドレスが記載されたメールが送信されますので、そのWebアドレスをクリックして、Hosted Email Securityのエンドユーザメール隔離コンソールのログオン画面で適切なメールアドレスと新しいパスワードを入力します。

詳細については、「エンドユーザパスワードの変更」を参照してください。

MTAが使用不能になった場合、サービスはどうなりますか。

お客様のMTAが何らかの原因で使用不能になった場合は、最大10日間またはサーバがオンラインに復帰するまで、メッセージストリームは自動的にキューに入れられます。

ハードウェアまたはソフトウェアの障害、停電、ネットワーク障害、または単純な人為的ミスが原因で貴重なメールメッセージが失われることはありません。

送信メールはどこに転送されますか。

初期設定では、お客様の送信メールメッセージは、現在と同様に、直接お客様のMTAで処理されて他のネットワークに転送されます。ただし、Hosted Email Security (製品版) では、送信メールトラフィックをHosted Email Securityサービス経由でリダイレクトすることもできます。

送信フィルタの選択:

送信フィルタの使用を選択した場合、Hosted Email Securityをアクティベートする際にどのMTAに送信メッセージが送信されるかが通知されます。

送信フィルタを有効にする手順については、「ドメインの管理」を参照してください。

ライセンスの有効期限が切れるとどうなりますか。

ライセンスの有効期限が切れると、ただちに更新猶予期間が開始します。この期間内は、サービスを引き続き利用できます。ただし、この猶予期間の終了後は、受信メッセージに通知のスタンプが挿入されるとともに、管理コンソールにアクセスできなくなります。最終的に、お客様のデータは完全に削除されます。メールサービスが中断するのを防ぐには、ライセンスの有効期限が過ぎる前に更新してください。

Hosted Email Securityでは、どのようにしてTransport Layer Security (TLS) プロトコルを実装しますか。

Hosted Email Securityは、便宜的なTransport Layer Security (TLS) モードに設定されています。このモードでは、送受信を行うMTAがTLSモードでのSMTPトランザクションの実行に対応しているどうかを、MTAサーバが最初に確認します。対応している場合、すべてのセッションとプロセスがTLSモードで実行されます。