Hosted Email Securityは、選択したドメインからの受信メールメッセージを認証します。管理者はDMARC認証に失敗したメッセージに対して処理を行うことができます。DMARC認証に成功すると、メッセージは正常に配信されます。DMARC認証に失敗すると、メッセージはDMARC設定に従って隔離、拒否、または配信されます。

DMARC設定は、選択された受信者のドメインに対してのみ適用されます。

  1. [受信保護設定] > [ドメインベース認証] > [Domain-based Message Authentication, Reporting & Conformance (DMARC)] の順に選択します。
  2. [追加] をクリックします。

    [DMARC設定を追加] 画面が表示されます。

  3. [ドメイン名] リストから特定の受信者のドメインを選択します。
  4. [DMARCを有効にする] を選択します。
  5. 必要に応じて、[Xヘッダをメールメッセージに挿入する] を選択します。

    Xヘッダが追加され、DMARC認証の成否が示されます。

    Xヘッダのサンプルを以下に示します。

    X-TM-Authentication-Results: spf=pass (sender IP address: 10.210.128.20) smtp.mailfrom=example.com; dkim=pass (signatures verified) header.d=example.com; dmarc=pass action=none header.from=example.com;

    X-TM-Authentication-Results: spf=fail (sender IP address: 10.204.148.40) smtp.mailfrom=example.com; dkim=fail (no verified signatures found) header.d=example.com; dmarc=fail action=none header.from=example.com;

    X-TM-Authentication-Results: spf=fail (sender IP address: 10.204.148.40) smtp.mailfrom=example.com; dkim=pass (signatures verified) header.d=example.com; dmarc=pass action=none header.from=example.com;

    X-TM-Authentication-Results: spf=pass (sender IP address: 10.204.128.20) smtp.mailfrom=example.com; dkim=fail (no verified signatures found) header.d=example.com; dmarc=pass action=none header.from=example.com;

  6. 必要に応じて、[日次レポートを送信者に配信] を選択します。

    このオプションを選択すると、認証の失敗に関する日次の集約レポートが生成され、メールの送信者に返送されます。

  7. [インターセプト] で、DMARC認証に失敗したメッセージに対する処理を指定します。

    DMARCタグは、DMARC認証に失敗したメールの処理方法を受信者に示すものです。このタグには3つの値、「none」、「quarantine」、「reject」があります。Hosted Email Securityでは、指示に基づいて各シナリオで実行する処理を指定できます。

    • none: DMARCタグの値が「none」である場合の処理を選択します。

    • quarantine: DMARCタグの値が「quarantine」である場合の処理を選択します。

    • reject: DMARCタグの値が「reject」である場合の処理を選択します。

    • DMARCレコードがありません: DMARCレコードがない場合の処理を選択します。

  8. [タグ付けと通知] で、メッセージに対してさらに行う処理を選択します。
    • 件名にタグを挿入

      注:

      タグはカスタマイズ可能です。[件名にタグを挿入] の処理を選択する場合は、以下のことに注意してください。

      • この処理はメールメッセージの既存のDKIM署名を破損させ、ダウンストリームメールサーバによるDKIM検証の失敗につながるおそれがあります。

      • タグがデジタル署名を破損させないようにするには、[デジタル署名されたメッセージにはタグを挿入しない] を選択します。

    • 通知送信

  9. [強制ピア] で、強制ピアを追加して特定の送信者ドメインに対してDMARC認証を強制します。
    1. 送信者ドメイン名を指定します (複数指定可)。

      指定されたドメインからの各メールメッセージは、DMARC規格の特定の条件を満たしている必要があります。条件を満たさない場合は、メッセージに対する処理が実行されます。

      次の条件を満たしている必要があります。

      • 送信者のドメインにDMARCレコードがある。

      • メッセージがSPFチェックを通過し、その認証識別子 (ドメイン) が一致している。あるいはメッセージがDKIM検証を通過し、その認証識別子 (ドメイン) が一致している。

    2. [追加] をクリックします。
  10. [追加] をクリックしてDMARC設定の追加を完了します。