企業の経営幹部などの高プロファイルユーザは、BEC攻撃の標的とされやすいユーザです。高プロファイルユーザをBEC設定として追加すると、Hosted Email Securityにより偽造されたメッセージが検出、分類されます。

偽造される可能性が高い、高プロファイルユーザのメール表示名を指定します。Hosted Email Securityはそれらのユーザが送信元とされるメールを受信した際に、BECの基準を適用して偽造されたメッセージを識別し、BEC攻撃、もしくはBECと疑われる攻撃に対応します。

指定した高プロファイルユーザには、ドメインのすべてのBECポリシーがグローバル設定として適用されます。

  1. [受信保護設定] > [ビジネスメール詐欺 (BEC)] の順に選択します。
  2. [ソース] リストから、次のいずれか1つを選択します。
    • Active Directoryからのユーザの同期: このオプションを選択すると、Active Directoryからユーザを同期することができます。

      • [グループの選択] をクリックして、同期するユーザグループを選択します。

        1つまたは複数のActive Directoryグループから最大100ユーザを同期できます。100ユーザを超える場合は、Hosted Email Securityではすべてのユーザがアルファベット順に昇順で表示され、一番上から100名のユーザまでがBECポリシーの適用範囲とされます。

        注:

        ユーザ情報をActive Directoryサーバから同期するには、Active Directory同期ツールが必要です。このツールのインストールとアップデートに関する詳細は、「Active Directory同期ツールガイド」を参照してください。

        Active Directory同期ツールで、同期に [Microsoft ADグローバルカタログ] を選択した場合、givenNameinitialssn属性が複製されていることを確認してください。初期設定では、これらの属性がMicrosoftによってグローバルカタログサーバに複製されることはありません。複製されていない場合、Microsoft管理コンソールでActive Directoryスキーマスナップインを使用して複製を行ってください。

      • [エクスポート] をクリックして、Active DirectoryのユーザリストをCSVファイルにエクスポートします。

      • [更新] をクリックして、現在のユーザリストを更新します。

    • カスタム: このオプションを選択すると、高プロファイルユーザのカスタムリストを作成できます。

      • [追加] をクリックして、高プロファイルユーザを追加します。ユーザの名前 (姓)、ミドルネーム (オプション)、名前 (名) を指定します。

      • [削除] をクリックして、高プロファイルユーザを削除します。

      • [インポート] をクリックして、CSVファイルから複数のユーザをインポートします。

        次のようなインポートオプションがあります。

        • 統合: ユーザを既存のリストに追加します。

        • 上書き: 既存のリストが、ファイル内のユーザに置き換えられます。

      • [エクスポート] をクリックして、カスタマイズしたユーザリストをCSVファイルにエクスポートします。