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感染ファイルの処理が「隔離」の場合、ビジネスセキュリティクライアントはファイルを暗号化して、一時的に次の場所にある隔離ディレクトリに移動します。

  • <ビジネスセキュリティクライアントインストールフォルダ>\quarantine(ビジネスセキュリティクライアントをバージョン6.x以前からアップグレードした場合)

  • <ビジネスセキュリティクライアントインストールフォルダ>\SUSPECT\Backup (ビジネスセキュリティクライアントを初めてインストールしたか、バージョン7.x以降からアップグレードした場合)

ビジネスセキュリティクライアントは、感染ファイルをビジネスセキュリティサーバで設定した隔離ディレクトリに送付します。このディレクトリは管理コンソールの [セキュリティ設定] > {グループ名} > [設定] > [隔離設定] で設定できます。

初期設定の隔離ディレクトリ

初期設定の隔離ディレクトリは、ビジネスセキュリティサーバにあります。このディレクトリはURL形式で、http://server のようにビジネスセキュリティサーバのホスト名またはIPアドレスを含みます。対応するビジネスセキュリティサーバ内での保管場所は <ビジネスセキュリティサーバインストールフォルダ>\PCCSRV\Virusになります。

  • サーバでIPv4およびIPv6ビジネスセキュリティクライアントの両方を管理している場合、すべてのビジネスセキュリティクライアントが隔離ファイルをサーバに送信できるようにホスト名を使用してください。

  • サーバが、IPv4アドレスしか与えられていないか、IPv4アドレスのみで識別可能な場合には、IPv4シングルスタックのビジネスセキュリティクライアントとデュアルスタックのビジネスセキュリティクライアントのみで隔離ファイルをサーバに送信できます。

  • サーバが、IPv6アドレスしか与えられていないか、IPv6アドレスのみで識別可能な場合には、IPv6シングルスタックのビジネスセキュリティクライアントとデュアルスタックのビジネスセキュリティクライアントのみで隔離ファイルをサーバに送信できます。

代替の隔離ディレクトリ

URL、UNCパス、または絶対ファイルパスの形式で場所を入力することで、代替の隔離ディレクトリを指定できます。ビジネスセキュリティクライアントからは、このディレクトリに接続できる必要があります。たとえば、このディレクトリが、隔離ファイルをデュアルスタックやシングルスタックのIPv6ビジネスセキュリティクライアントから受信する場合、IPv6アドレスを与える必要があります。デュアルスタックディレクトリを指定し、そのディレクトリをホスト名で識別して、さらにディレクトリを入力するときはUNCパスを使用することをお勧めします。

隔離ディレクトリの指定に関するガイドライン

次の表に、URL、UNCパス、絶対ファイルパスを使用する際の参考情報を示します。

表 1. 隔離ディレクトリ

隔離ディレクトリ

使用可能形式

注意

ビジネスセキュリティサーバの初期設定ディレクトリ

URL

http:// <サーバホスト名またはIP>

初期設定ディレクトリをそのまま使用する場合は、隔離フォルダのサイズなど、そのディレクトリの管理設定を [オプション設定] > [グローバル設定] > [システム] タブ > [隔離フォルダ設定] セクションで指定してください。

UNCパス

\\<サーバホスト名またはIP>\ ofcscan\Virus

ビジネスセキュリティサーバのその他のディレクトリ

UNCパス

\\<サーバホスト名またはIP>\ D$\Quarantined Files

初期設定ディレクトリを使用しない場合 (たとえばディスクス容量が不足しているなど)、別のディレクトリへのUNCパスを入力します。これを行う場合は、対応する絶対パスを [オプション設定] > [グローバル設定] > [システム] タブ > [隔離フォルダ設定] で入力して、管理設定が反映されるようにします。

他のビジネスセキュリティサーバコンピュータのディレクトリ (ネットワークに他のビジネスセキュリティサーバがある場合)

URL

http:// <サーバ2ホスト名またはIP>

ビジネスセキュリティクライアントから、このディレクトリに接続できるようにしてください。間違ったディレクトリを指定した場合、ビジネスセキュリティクライアントは正しい隔離ディレクトリが指定されるまで隔離ファイルを保持します。サーバのウイルス/不正プログラムログでは、検索結果が「隔離のためのビジネスセキュリティサーバへのファイルアップロードが実行できません。」となります。

UNCパスを使用する場合、隔離ディレクトリフォルダを「Everyone」グループに加えて、このグループに読み取りと書き込みの権限を割り当ててください。

UNCパス

\\<サーバ2ホスト名またはIP>\ ofcscan\Virus

ネットワークのその他のコンピュータ

UNCパス

\\<コンピュータ名>\temp

クライアントの別のディレクトリ

絶対パス

C:\temp

次の場合には絶対パスを指定してください。

  • 隔離されたファイルをクライアントのみで保持する場合。

  • クライアントの初期設定ディレクトリにファイルを格納することが望ましくない場合。

このパスが存在しない場合、ビジネスセキュリティクライアントにより自動的に作成されます。