次の手順では、Google Workspace管理コンソールで、メールルート、SMTPリレー、コンテンツコンプライアンスルールを追加して、インライン保護のために送信メールをCloud Email and Collaboration Protectionにルーティングする方法について詳しく説明します。
重要これらの指示に含まれる手順は、2023年9月現在有効です。
|
手順
- Googleの特権管理者としてGoogle Workspaceの管理コンソールにログオンします。
- Cloud Email and Collaboration Protectionに直接メールを送信するためのメールルートを追加します。
- の順に選択し、[ホスト] をクリックします。
- [ルートを追加] をクリックして送信メッセージのメールルートを追加し、[メールルートを追加] 画面で次の設定を指定します。設定送信メッセージ名前送信メッセージのメールルートの名前を設定します。メールサーバの指定[単一ホスト] を選択し、送信保護のためのCloud Email and Collaboration Protectionのホスト名とポート番号を指定します。
-
ホスト名: Cloud Email and Collaboration Protectionコンソールのアクセス権付与画面に表示された、送信保護のためのCloud App Securityのホスト名を入力します。 の順に選択しても、ホスト名を入手できます。
-
ポート番号: 25を入力します。
オプションGmailとCloud Email and Collaboration Protectionの間で安全な通信をするには、必ず次の設定を選択してください。-
メールを安全なトランスポート (TLS) 接続で送信する必要があります (推奨): 送信メールサーバと受信メールサーバ間のメッセージを、Transport Layer Security (TLS) で暗号化します。
-
CAの署名がある証明書が必要です (推奨): クライアントSMTPサーバは、Googleが信頼する認証局が署名した証明書を提示します。
-
証明書のホスト名を検証します (推奨): 受信ホスト名が、SMTPサーバが提示した証明書と一致しているかを確認します。
Cloud Email and Collaboration Protectionとの接続を確認するため、[TLS接続テスト]をクリックします。 -
- [保存] をクリックします。
- Cloud Email and Collaboration Protectionからスキャンされた送信メッセージを受け取るSMTPリレーを作成します。
- に移動します。[SMTPリレーサービス] を探します。
- [設定]または[別のルールを追加] (設定が構成済みの場合) をクリックして、以下の設定を指定します。設定説明SMTPリレーサービスTMCASインラインSMTPリレーサービスを入力します。許可される送信者[自分のドメインのアドレスのみ] を選択します。認証
-
[指定したIPアドレスからのメールのみ受信] を選択します。
-
[追加]をクリックして、提供元サイトに基づいたCloud Email and Collaboration ProtectionのIPアドレスを追加し、[保存]をクリックします。送信保護用のCloud Email and Collaboration ProtectionのIPアドレスは、次のとおりです。
-
米国のサイト: 20.66.85.0/28, 104.210.59.109, 104.42.190.154, 20.72.147.115, 20.72.140.41
-
EUのサイト: 20.160.56.80/28, 20.126.64.109, 20.126.70.251, 20.54.65.179, 20.54.68.120
-
日本のサイト: 20.78.49.240/28, 20.222.60.8, 52.140.200.104, 104.46.227.238, 104.46.237.93
-
オーストラリア、ニュージーランドのサイト: 20.227.209.48/28, 20.227.165.104, 20.213.244.63, 20.39.98.131, 20.39.97.73
-
カナダのサイト: 20.220.229.208/28, 52.228.125.196, 52.139.13.202, 20.104.170.106, 20.104.172.35
-
シンガポールのサイト: 52.163.216.240/28, 20.43.148.85, 20.195.17.222
-
英国のサイト: 20.0.233.224/28, 20.68.214.138, 20.68.212.120, 52.142.171.6, 52.142.170.53
-
インドのサイト: 20.235.86.144/28, 4.213.51.121, 4.213.51.126, 104.211.202.104, 52.172.7.14
-
中東 (アラブ首長国連邦) のサイト: 20.233.170.240/28, 20.74.137.84, 20.74.179.106, 20.21.106.164, 20.21.108.130
-
暗号化[TLS暗号化が必要] を選択します。 -
- コンテンツコンプライアンスルールを追加して、送信メッセージをCloud Email and Collaboration Protectionにルーティングします。
- の順に選択し、[コンプライアンス]をクリックします。
- [コンテンツコンプライアンス]セクションで、[設定]または[別のルールを追加] (設定が構成済みの場合) をクリックして送信メッセージのコンプライアンスルールを追加し、[設定を追加] 画面で設定を指定します。設定送信メッセージコンテンツコンプライアンス送信メッセージのTMCASコンテンツコンプライアンスルールを入力します。影響を与えるメールメッセージ[送信] を選択します。各メッセージで検索したい内容を説明したパターンを追加します。次の設定は、Cloud Email and Collaboration Protectionがすでに検索したメッセージは、Cloud Email and Collaboration Protectionに再びルーティングされないことを確認するものです。
-
[次の一部がメッセージと一致する場合] を選択します。
-
[追加] をクリックします。
-
設定を追加するの画面で、次の設定を指定します:
-
[高度なコンテンツマッチ] を選択します。
-
[場所] の下にある [ヘッダー全体] を選択します。
-
[マッチタイプ] の下にある [テキストを含まない] を選択します。
-
[コンテンツ] で、Cloud Email and Collaboration Protectionコンソールのアクセス権付与画面に表示された、送信保護のためのループ防止ヘッダを入力します。 の順に選択しても、ループ防止ヘッダを入手できます。
-
上記のパターンが一致する場合、次のようにします。次の設定は、Cloud Email and Collaboration Protectionがすでに検索したメッセージは、Cloud Email and Collaboration Protectionに再びルーティングされないことを確認するものです。-
[メッセージを修正する] を選択します。
-
[ヘッダ]の下にある[カスタムヘッダを追加] を選択し、[追加] をクリックします。
-
[コンテンツ] に入力した文字列を追加します。
-
[ルート] で、[ルートの変更] を選択し、送信メッセージのために作成したメールルートの名前を選択します。
影響を与えるアカウントの種類-
[オプションの表示] をクリックします。
-
[ユーザ] と [グループ] を選択します。
エンベロープフィルタ-
[特定の送信者にのみ影響] を選択します。
-
Gmail (インラインモード) のCloud Email and Collaboration Protectionポリシーの対象に基づいて、このルールの影響を受ける送信者を指定します。
-
ユーザ/グループ: [グループメンバー(送信メールのみ)] を選択し、[グループの選択]をクリックして、[TMCASのインライン送信Gmail仮想グループ] のグループを選択します。
-
ドメインのみ、またはドメインとそのユーザ/グループの両方: [パターンマッチ] を選択し、対象ドメインを.*@<domain>の形式で入力します。たとえば「.*@example.com」のようになります。
重要
Gmail (インラインモード) ポリシーは、初期設定ですべてのドメインを対象にしています。Gmail (インラインモード) 向けのCloud Email and Collaboration Protectionポリシーの対象に、複数のドメインと、その他のドメインのユーザ/グループが含まれる場合、対象の種類に合わせて2つのコンテンツコンプライアンスルールを作成します。2つのルールは、[Only affect specific envelope recipients]の設定以外、同じ設定を共有していることを確認します。 -
-
- [保存] をクリックします。
- ルールの後にある [無効化] をクリックしてコンプライアンスルールを削除し、表示されたダイアログボックスで [続行] をクリックします。
注意
これにより、Gmail (インラインモード) へのアクセス権付与が完了する前に、メールを宛先まで正常に配信できるようになります。