手動検索キャッシュファイルは、手動検索、予約検索、およびScanNowの実行時に使用されます。セキュリティエージェントでは、ファイルのキャッシュが手動検索キャッシュファイルに追加されている場合、そのファイルは検索されません。
検索を実行するたびに、セキュリティエージェントでは、脅威を含まないファイルのプロパティが確認されます。脅威を含まないファイルが特定の期間変更されていない場合 (この期間は変更可能)、セキュリティエージェントでは、このファイルのキャッシュが手動検索キャッシュファイルに追加されます。次の検索の実行時、キャッシュが期限切れになっていなければ、そのファイルは検索されません。
脅威を含まないファイルのキャッシュは、設定された期間を経過すると期限切れになります (この期間も設定可能です)。キャッシュの期限切れ以降に検索が発生した場合、セキュリティエージェントでは、期限切れキャッシュが削除され、ファイルが脅威について検索されます。ファイルが脅威を含まないファイルで、変更されないままの場合、そのファイルのキャッシュがオンデマンドの検索キャッシュファイルに再度追加されます。ファイルが脅威を含まないファイルで、最近変更されている場合、そのファイルのキャッシュは追加されず、そのファイルは次回の検索で再度検索されます。
脅威を含まないファイルのキャッシュは、感染したファイルが検索から除外されないように、期限が定められています。
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極端に古いパターンファイルは、感染している未変更のファイルを、脅威を含まないファイルとして処理する場合があります。キャッシュが期限切れにならなければ、この感染ファイルは、変更されてリアルタイム検索で検出されるまでシステム内に残されます。
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キャッシュのファイルが変更され、リアルタイム検索がファイルの変更時に機能しない場合は、キャッシュを期限切れにして、変更されたファイルに対して脅威を検索する必要があります。
手動検索キャッシュファイルに追加されるキャッシュの数は、検索の種類や検索対象によって変わります。たとえば、手動検索でエンドポイント内の1,000ファイルのうち200ファイルしか検索されなければ、キャッシュの数は少なくなります。
手動検索を頻繁に実行する場合は、手動検索キャッシュファイルによって検索時間が大幅に削減されます。すべてのキャッシュが期限切れでない検索タスクでは、通常12分かかる検索が1分に削減される場合もあります。ファイルが変更されない日数を減らすことと、キャッシュの期限を延ばすことは、多くの場合パフォーマンスを向上させます。比較的短い時間はファイルは変更されないため、多くのキャッシュがキャッシュファイルに追加される可能性があります。また、キャッシュの期限を長くすることは、より多くのファイルが検索でスキップされることを意味します。
手動検索をほとんど実行しない場合は、次の検索の実行時にキャッシュが期限切れになっている可能性があるため、手動検索キャッシュを無効にすることができます。