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トレンドマイクロはサイバーセキュリティの世界的リーダーとして、デジタルインフォメーションを安全に交換できる世界の実現に取り組んでいます。トレンドマイクロのサイバーセキュリティプラットフォームでは、数十年にわたって蓄積したセキュリティの専門知識と国際的な脅威研究、および継続的イノベーションの成果を活用して、クラウドからネットワーク、デバイス、エンドポイントにわたり数十万の組織と数百万の個人ユーザを保護しています。トレンドマイクロのプラットフォームは、クラウドおよび企業のサイバーセキュリティの先進的存在として、AWSやMicrosoft、Googleなどの各種環境向けに最適化された高度な脅威対策を豊富に備え、一元的な可視化によって検出と対応の効率化および迅速化を実現します。
トレンドマイクロでは、お客さまおよびお客さまのデータのセキュリティとプライバシーを重視しています。以下は、セキュリティ、プライバシー、透明性、および業界標準へのコンプライアンスに対するトレンドマイクロの取り組みを紹介するTrend Micro Email Securityの資料です。詳細については、「Trend Micro Privacy and Legal」をご覧ください。
以下に、Trend Micro Email Securityのセキュリティ、プライバシー、コンプライアンスの最新情報を示します。

データプライバシー

トレンドマイクロのお客さまデータの保護方針に関する一般情報については、「Trend Micro Global Privacy Notice」をご覧ください。
保護対象の環境およびセキュリティイベントの対象となるオブジェクト (ファイル、メモリ、ネットワークトラフィックなど) の性質によっては、セキュリティイベント内で個人情報が収集される可能性があります。お客さまの対象環境の要件に準拠しこの可能性を最小限に抑えるために、セキュリティポリシーの設定およびモジュールの選択が行えるようになっています。
トレンドマイクロに送信されるデータおよび当該データに対するお客さまの管理についての詳細は、「Trend Micro Email Securityのデータ収集について」をご覧ください。

GDPR

トレンドマイクロは、GDPRをはじめとする関連法令を遵守しています。詳細については、「Trend Micro GDPR」のサイトをご覧ください。
  • 必要に応じ、GDPRに即したデータ処理に対応するために技術上および組織上の措置 (TOM) を講じています。
  • GDPR に定められたデータ処理者として、個人データの処理はいくつかのケースに限られています。Trend Micro Email Securityの処理対象データの詳細、およびデータに対するお客さまの管理権限については、「Trend Micro Email Securityのデータ収集について」をご覧ください。

Trend Micro Email Securityのデータ収集について

Trend Micro Email Securityの一部の機能は、お客さまの製品の利用状況や検出にかかわる情報を収集してトレンドマイクロに送信します。詳細については、「Trend Micro Email Securityのデータ収集について」をご覧ください。

データのセキュリティ

トレンドマイクロでは、データのセキュリティに関する業界標準を遵守し、一般的なセキュリティ手法の概要を提供しています。また、Trend Micro Email Securityでは、データの保護のために業界で認められたベストプラクティスを採用しています。これには、個々のお客さまデータの隔離や送信データの暗号化が含まれます。お客さまデータのバックアップは業界で定められているベストプラクティスに従って行われています。バックアップとデータ回復のプロセスは、ISO 27001 (アクセスコントロールおよび暗号化技術) や ISO 27017 (クラウドサービスの監視および環境の隔離) など、トレンドマイクロが取得済みの各種認証を参考にして定義されています。
利用可能なTrend Micro Email Securityリージョンを選択してTrend Micro Email Securityコンソールをプロビジョニングし、すべてのデータレイクサービスとデータを保存および処理できます。ユーザは、Trend Micro Email Securityへのアクセス権を制限する役割をユーザに割り当てることができます。これには、サポートアクセスの許可、 対応処理、エンドポイントからのファイルの収集、読み取り専用アクセスへのユーザの制限などが含まれます。
保存データは、データが存在するクラウド内のネイティブクラウドテクノロジによって保護されます。お客さまデータには、データスキーマの一部として取り込み中に「お客さまID」タグが付けられます。トレンドマイクロアプリケーションの内部データアクセスレイヤでは、この「お客さまID」パラメータがなければデータにアクセスできません。クエリでは一度に1つの「お客さまID」にしかアクセスできないため、この措置によってお客さまデータへの別の利用者からのアクセスを防止しています。「お客さまID」をお客さまがサービスの利用中に直接提供することはありません。この IDはアプリケーション自体によって処理されます。これにより、攻撃者が不正なお客さまIDを渡してもデータセットにアクセスできないようになっています。
Trend Micro Email Securityでは、データ転送に可能な限りTLS 1.2を使用します。
サポートされる暗号:
  • TLS_ECDHE_RSA_WITH_AES_128_GCM_SHA256
  • TLS_ECDHE_RSA_WITH_AES_128_CBC_SHA256
  • TLS_ECDHE_RSA_WITH_AES_256_GCM_SHA384
  • TLS_ECDHE_RSA_WITH_AES_256_CBC_SHA384
  • TLS_RSA_WITH_AES_128_GCM_SHA256
  • TLS_RSA_WITH_AES_128_CBC_SHA256
  • TLS_RSA_WITH_AES_256_GCM_SHA384
  • TLS_RSA_WITH_AES_256_CBC_SHA256

データの隔離

お客さまの情報はすべて、お客さまが各自のデータにのみアクセスできるように分離されています。メールアドレスなどのお客さまの連絡先情報は、機密保持のために暗号化されて保存されます。Trend Micro Email Securityの収集対象データの一覧は、Trend Micro Email Securityのデータ収集についてに記載されています。

データの暗号化

Trend Micro Email Securityによって処理された情報は、転送中と保存中の両方で暗号化され、初期セットアップ時にユーザが選択したリージョンのTrend Micro Email Securityノードに送信されます。
保存データ: AWS EC2/AWS S3/AWS RDSサービスでは、初期設定ですべての保存データが暗号化されます。
転送中データ: Trend Micro Email Securityとお客さまが利用されているクラウドサービスとの間の通信、およびトレンドマイクロシステムのコンポーネント間の内部通信は、すべてTLS 1.2で設定された安全なHTTPS 接続を介して送信されます。Trend Micro Email Securityサービスでは、検索中にのみ、転送されたお客さまのデータをアプリケーションのメモリに一時的に保存し、検索後はメモリから削除します。

データアクセス

トレンドマイクロのオフィスへの立ち入りやネットワークへのアクセスはすべて、承認を受けた者またはその同伴者だけが許可されるよう厳しく管理されています。立ち入りに対してはキーカードシステムを使用し、機密エリアに入るには事前に承認を受けることが義務付けられています。Trend Micro Email Securityインフラストラクチャは、AWSでホストされています。
Trend Micro Email Securityは、インターネットに直接アクセスできない、厳しく制限されたサブネットでホストされています。また、Trend Micro Email Securityにアクセスしてメンテナンスタスクを行うのも限られた管理者のみに制限されています。オペレータによるアクセスは、暗号化された安全な接続を介して行われ、複数階層のネットワークとアクセスコントロールによって保護されます。
アクセスは許可された特定のIPアドレスに制限され、Trend Micro Deep Security(Trend Micro Cloud One Endpoint & Workload Security)を使用して監視されます。不審なアクセスがあればアラートが生成され、インシデント管理手順に従ってアラートの調査が行われます。
Trend Micro Email Securityの処理者/復処理者については、こちらのページをご確認ください。

セキュリティログ

Trend Micro Email Securityでは、Trend Micro Cloud One Agentを使用して監視を行い、不正プログラム対策、ファイアウォール、侵入防御、変更監視、セキュリティログ監視を実施しています。インフラストラクチャへのすべてのアクセスは、クラウドサービスプロバイダが提供するネイティブのセキュリティサービスによって監視され、記録されます。
Trend Micro Email Securityでは自動アラートが有効になっており、24 時間年中無休でスタッフを配置しています。セキュリティログは、すべてのシステムについて毎日確認されます。セキュリティインシデントが疑われる場合は、ただちにトレンドマイクロのセキュリティオペレーションセンター (SOC) に報告されます。潜在的なインシデントがあれば、疑わしいインシデントの重大度に基づいて優先順位が付けられ、SOCのチームとテクニカルエキスパートが調査に対応します。
これらのログは、Trend Micro Email Securityアカウントをホストしているリージョン内にとどまり、お客さまがログにアクセスすることはできません。Trend Micro Email Securityがカバーしているリージョンの詳細については、Trend Micro Email Securityデータセンターの場所をご覧ください。

データの保持

ライセンスの有効期限が切れた場合、猶予期間と30日のロック期間の終了後にすべてのデータが削除されます (ライセンスの猶予期間が30日より短い場合は、Trend Micro Email Securityによって30日に設定されます)。

データのバックアップ

Trend Micro Email Securityデータベースでは、データのバックアップを毎日実施します。データベースのバックアップは30日間保持された後に破棄されます。Trend Micro Email Securityでは、問題を軽減するためにログデータのバックアップを毎日実施します。

障害復旧とビジネス継続性 (DR)

Trend Micro Email Securityでは、ディザスタリカバリ (DR) および事業継続計画 (BCP) が作成されており、少なくとも年1回実施されるディザスタリカバリ (DR) 訓練においてバックアップデータとRTO/RPO要求が検証され、ISO 27001認証の対象になっています。

データの削除

データ削除の要請については、以下のページをご覧ください。
ISO 27001には、データの破棄に関する規定があります。Trend Micro Email Security、Microsoft Azure、AWSはISO 27001に準拠しています。
お客さまは、トレンドマイクロ (privacy@trendmicro.co.jp) へのメールで、データ削除を要請できます。

従業員のトレーニング

Trend Micro Email Securityのソフトウェア開発者は、SANS 25/OWASP Top 10に基づく業界標準のカリキュラムでセキュアなコード開発手法についての研修を受けています。年1回、および新規従業員の入社時には、一連の教育を実施しています。全従業員には、トレンドマイクロのインターネット、コンピュータ、リモートアクセス、モバイルデバイスに関する利用ポリシーの遵守が義務付けられています。これらのポリシーに違反した場合、解雇を含む懲戒処分の対象となることがあります。Trend Micro Email Securityの開発チームには、製品のセキュリティを担当する専属のスタッフが配置されています。開発ライフサイクルの一環として、セキュリティテスト、セキュアコードレビュー、脅威モデリングを実施しています。トレンドマイクロのセキュアコーディングに関するベストプラクティスの詳細については、「Trend Micro Compliance」をご覧ください。
トレンドマイクロでは、内規にしたがって一定以上の難度のパスワードを利用しています。
  • パスワードはすべて、四半期に1回以上の頻度で変更しなければならない。
  • パスワードをメールメッセージおよびその他の電子通信フォームに挿入してはならない。
  • パスワードを他者に共有および公開してはならない。
  • 侵害が疑われる場合、直ちにパスワードを変更しなければならない。
  • パスワードは送信時には暗号化し、保存時にはソルトを付加してハッシュ化しなければならない。
  • パスワードは8文字以上の英数字で構成しなければならない。
  • パスワードには大文字と小文字の両方を含めなければならない (a~z、A~Zなど)。
  • パスワードの再利用は認められない。
  • 個人情報や家族の名前などに基づくパスワードを使用してはならない。
トレンドマイクロチームでは、お客さまに最新のセキュリティ機能を絶えず安全にお届けするため、なによりも手法の確実性を優先しています。コードレビューや機能テスト、スケールテスト、脆弱性検査、ペネトレーションテストなどを軸とした開発手法に加えて、すべてのサービスのアップデートを安全かつ管理された手法で導入できるように多数の手段を講じています。サービスのアップデートはすべて小規模な差分アップデートとして行い、まずステージング環境にロールアウトしてから、本番環境にロールアウトします。変更はすべて綿密に監視しており、問題発生時に対応するための自動手順および手動手順を複数用意しています。サービスの更新はすべて透明性を確保してお客さまに提供しており、不測の事態が生じた場合には透過的にロールバックを行います。
Trend Micro Email Security環境におけるアプリケーションのアップグレードは、トレンドマイクロの品質目標を満たして初めて完成になります。トレンドマイクロでは、完全バックアップや承認プロセスなど、変更に関するベストプラクティスを実践しています。Trend Micro Email Securityには、専用の開発環境とテスト環境が複数用意されています。要望があった変更はすべて、まず技術関係者がレビューし、当該変更の緊急性および考えられる影響を判断します。すべての変更について、バックアウト計画の文書化を必須としています。これらの変更は、変更管理システムで追跡および記録されています。

脆弱性管理

脆弱性は、絶えず監視され、追跡されています。各脆弱性にはCVSSスコアが割り当てられます。CVSSベースの重大度に応じて脆弱性への対処期間を規定するパッチ要件が、セキュア開発コンプライアンスポリシーに定められています。Trend Micro Email Security環境内にあるTrend Micro Email Securityソフトウェアは、脆弱性の修正を含む、利用可能な最新のコードベースが使用されるように、隔週でアップデートされます。Trend Micro Email Securityソフトウェアへのパッチ適用とAWSサービスのサポートは、Trend Micro Email Securityチームが責任を持って対応しています。

コード解析

トレンドマイクロでは、内規にしたがって、開発の各段階でソースコードに対してセキュリティのためのコードレビューや解析等の対策を実施しています。
Trend Micro Email Securityは、スプリントごとに厳しい品質チェックを受けています。また、毎週、自動による脆弱性検索を実施しています。脆弱性の重大度は、CVSSスコアを用いて評価されます。トレンドマイクロでは、内規にしたがって、サービスに対するペネトレーションテストを実施しています。テスト対象にはアプリケーション、外部および内部ネットワーク、セグメンテーションが含まれています。脆弱性が発見された場合には、トレンドマイクロの内規にしたがって、脆弱性ごとに対応目標日程が設定され、対応が行われます。

ペネトレーションテスト

Trend Micro Email Securityに対しては、年1回、サードパーティのセキュリティ専門家の手で一般的なセキュリティ上の問題を検出し修正するためのペネトレーションテストが実施されています。このサードパーティのペネトレーションテストの対象には、アプリケーションセキュリティテスト、内部および外部ネットワークの調査、ネットワーク分離テストなどが含まれています。トレンドマイクロでは、ご要望に応じてペネトレーションテストのレポートをご提供しています。トレンドマイクロのInfoSecチームでは、動的セキュリティ解析ツールを使用し、Trend Micro Email SecurityのWebアプリケーション評価を少なくとも年1回実施しています。
トレンドマイクロの脆弱性対応プログラムの詳細については、「Trend Micro Vulnerability Response」サイトをご覧ください。

インシデント対応

トレンドマイクロでは、トレンドマイクロのセキュリティポリシーへのコンプライアンス確保を担当する専任の情報セキュリティ (InfoSec) チームを設置しています。セキュリティインシデントが確認された場合、Trend Micro Email SecurityのエンジニアからInfoSecチームへの連絡が即座に行われます。さらに、InfoSecチームはTrend Micro Email Security環境ログを独立して監視しています。セキュリティインシデントが認められた場合、インシデントには重大度に応じた優先度が付けられます。調査、封じ込め措置に関する助言、フォレンジック調査の実施、および通信の管理には、専任の技術専門家チームが割り当てられます。このチームは、インシデントの発生後に根本原因を調査し、調査結果に応じて対応計画の改訂を行います。お客さまデータがかかわる侵害の発生時には、トレンドマイクロはGDPRに定められた義務を履行します。詳細については、「Trend Micro GDPR Compliance」のサイトをご覧ください。

認証

ISO 27001、ISO 27014、ISO 27017、ISO 27034-1、およびSOC2

トレンドマイクロおよびトレンドマイクロのクラウドサービスは、業界のベストプラクティスへの遵守を徹底するために、信頼できる外部の監査機関による監査を毎年受けています。ISO 27001は国際規格の1つで、トレンドマイクロの情報セキュリティマネジメントシステム全体を定義するために使用しています。ISO 27001では、人的資源のセキュリティ、アクセスコントロール、運用のセキュリティ、情報セキュリティインシデント管理など、さまざまな項目が対象となっています。SOC 2 Type II認証は、トレンドマイクロのITシステムに対するセキュリティ管理を検証するために使用しています。対象には社内システムだけでなく、SaaSサービスも含まれています。SOC 2 Type IIの項目には、セキュリティ (ファイアウォール、IPSなど)、可用性 (障害復旧、インシデント対応)、機密性 (暗号化、アクセスコントロール)、プライバシー、処理の完全性 (品質保証) があります。
Trend Micro Email Securityは、ISO 27001、27014、27017、27034-1の認証を取得しています。コンプライアンス証明書は、「製品の安全性と認証」でご確認いただけます。
Trend Micro Email SecurityのSOC 2 Type IIの評価が完了しました。「製品の安全性と認証」で、SOC 3レポートを入手できます。