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ネットワーク上にスパイウェアやその他の種類のグレーウェアが存在すると、次のような状況になる可能性があります。

表 1. 潜在的リスクと脅威

リスクまたは脅威

説明

エンドポイントのパフォーマンス低下

これらのタスクを実行するために、スパイウェア/グレーウェアはしばしばかなりのCPUとシステムメモリリソースを必要とします。

Webブラウザのクラッシュの増加

ある種のグレーウェアは、アドウェアのようにブラウザフレームやWindowsに情報を何度も表示します。これらのアプリケーションのコードがシステムプロセスとどのような相互作用をするかによって、グレーウェアは時々ブラウザをクラッシュさせたり、フリーズさせたり、さらにはエンドポイントの再起動を要求することもあります。

ユーザ効率の低下

頻繁に生じるポップアップ広告やジョークプログラムのマイナス効果に悩まされ、ユーザはその主たる業務が必要以上に散漫になってしまいます。

ネットワーク速度の低下

スパイウェア/グレーウェアは集めた情報をネットワーク上で動作する他のアプリケーションや、外部に定期的に伝えたりします。

個人情報、企業情報の損失

スパイウェア/グレーウェアが集めるデータは、ユーザが訪問するWebサイトのリストのような情報だけではありません。スパイウェア/グレーウェアは、オンライン銀行口座や企業ネットワークにアクセスするためなどに使用するユーザアカウント情報を集める場合もあります。

法的責任のリスク増加

ネットワーク上のエンドポイントリソースがハイジャックされると、ハッカーは企業のエージェントコンピュータを利用して攻撃をしかけたり、ネットワーク外のコンピュータにスパイウェア/グレーウェアをインストールすることもあります。このような活動でネットワークリソースに関与した場合、他の団体が受ける損害に対して、企業に法的な責任が発生する可能性があります。