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承認済みリストでは、承認済み送信者からのメッセージについて、IPレベルのフィルタリングがバイパスされます。承認済みリストはMTAには適用されませんが、MTAで、承認済みまたはブロックする送信者のリストを追加設定したり、追加のフィルタリングを行ったりすることができます。IPフィルタリングをバイパスすることのトレードオフとして、ブロックされるはずであったスパムメールメッセージの上位レベルでの処理、フィルタリング、および保存を行う追加リソースが必要になります。

標準レピュテーション (既知のスパムメール送信元リスト) サービスの検索では、評価階層の順序が次のようになります。

  1. 承認済みのIP

  2. ブロックするIP

  3. 承認済みの国

  4. ブロックする国

動的レピュテーション (QIL) サービスの検索では、ユーザが定義した「ブロックするポリシーのリスト」(IP、国) は無視され、承認済みリストのみがチェックされます。それ以外のポリシー検索の順序 (最初にIP、次に国) については、標準レピュテーション (既知のスパムメール送信元リスト) サービスと同じです。

承認済みリストとブロックリストで重複するCIDRの範囲を指定しないでください。これを行うと、ブロックリストが承認済みリストよりも優先される可能性があります。

承認済みリストに追加するには

  1. 次のURLを開きます。

    https://www.ers.trendmicro.com

  2. [ポリシー] > [承認済みリスト]の順に選択します。
  3. 国を選択して、[追加 >] をクリックします。選択した国の名前が右のフレームに移動します。
    警告:

    国を追加するときは、承認済みリストに既知のスパムメール送信者も追加される可能性があるため、注意深く選択してください。

  4. IPv4またはIPv6アドレスを指定し、[追加 >] をクリックします。IPアドレスが右のフレームに移動します。

    IPアドレスを指定するときは、次のいずれかを使用できます。

    • 標準のIPv4形式: 123.123.123.123

    • CIDR表記でのIPv4 IPアドレス範囲: 123.123.123.123/24

      注:

      承認済みリストとブロック済みリストで同じCIDR の範囲を指定しないでください。これを行うと予期せぬ結果を招く可能性があります。必要に応じて、承認済みCIDRの範囲はブロックするCIDRの範囲と同じかそれよりも小さくする必要があります。

      たとえば、承認済みリストで172.31.15.164/30を指定して、ブロック済みリストで172.31.15.164/31を指定することは避けてください。

    • 標準のIPv6形式:

      • 2001:0db7:85a3:0000:0000:8a2e:0370:7334

      • 2001:db7:85a3:0:0:8a2e:370:7334

      • 2001:db7:85a3::8a2e:370:7334

  5. [保存] をクリックします。