複数のポリシーで使用するディレクトリパスのリストを作成します。単一のリストは、異なるポリシーでそれぞれ作成された複数の同一リストを管理するよりも簡単です。これらのリストの最も一般的な使用例は、不正プログラム対策スキャンの対象ファイルの指定または除外です。詳細については、スキャンするファイルの指定を参照してください。
既存のリストに類似するディレクトリリストを作成するには、既存のリストを複製して編集します。
次の表は、ディレクトリリスト項目を定義するための構文を示しています。スラッシュとバックスラッシュの使用は、WindowsとLinuxの両方の規則でサポートされています。
ディレクトリ
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形式
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説明
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例
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ディレクトリ
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DIRECTORY
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指定したディレクトリとそのすべてのサブディレクトリにあるファイルをすべて含めます。
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C:\Program Files\
Program Files ディレクトリとそのすべてのサブディレクトリにあるファイルをすべて含めます。 |
ネットワークリソース
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\\NETWORK RESOURCE
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対象コンピュータのネットワークリソースに含まれている、コンピュータ上のファイルを含めます。
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\\12.34.56.78\ \\some-comp-name\
IPまたはホスト名を使用して識別されたネットワークリソース (およびそのサブフォルダー) 上のすべてのファイルを含みます。
\\12.34.56.78\somefolder\ \\some-comp-name\somefolder\
フォルダ
somefolder およびネットワークリソース上のIPまたはホスト名を使用して識別されたそのサブフォルダ内のすべてのファイルを含みます。 |
Directory with wildcard (*)
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DIRECTORY\*\
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任意のサブディレクトリ名を持つすべてのサブディレクトリを含めます。ただし、指定したディレクトリにあるファイルは含めません。
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C:\abc\*\
abc のすべてのサブディレクトリにあるファイルをすべて含めます。ただし、abc ディレクトリにあるファイルは含めません。C:\abc\wx*z\
一致:
C:\abc\wxz\
C:\abc\wx123z\
一致しない:
C:\abc\wxz
C:\abc\wx123z
C:\abc\*wx\
一致:
C:\abc\wx\
C:\abc\123wx\
一致しない:
C:\abc\wx
C:\abc\123wx
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Directory with wildcard (*)
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DIRECTORY\*
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名前が一致する任意のサブディレクトリを含めます。ただし、そのディレクトリにあるファイルおよび任意のサブディレクトリは含めません。
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C:\abc\*
一致:
C:\abc\
C:\abc\1
C:\abc\123
一致しない:
C:\abc
C:\abc\123\
C:\abc\123\456
C:\abx\
C:\xyz\
C:\abc\*wx
一致:
C:\abc\wx
C:\abc\123wx
一致しない:
C:\abc\wx\
C:\abc\123wx\
C:\abc\wx*z
一致:
C:\abc\wxz
C:\abc\wx123z
一致しない:
C:\abc\wxz\
C:\abc\wx123z\
C:\abc\wx*
一致:
C:\abc\wx
C:\abc\wx\
C:\abc\wx12
C:\abc\wx12\345\
C:\abc\wxz\
一致しない:
C:\abc\wx123z\
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環境変数
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${ENV VAR}
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環境変数 ${ENV VAR} の形式で定義されたすべてのファイルとサブディレクトリを含みます。
windir 、programfiles などの Windows の一般的な環境変数がサポートされています。Virtual ApplianceとLinuxの場合、環境変数の値のペアは[ポリシーまたはコンピュータエディタ]→[設定]→[一般]→[環境変数オーバーライド。]で定義する必要があります
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${windir}
変数が
c:\windows に変換された場合、c:\windows とそのすべてのサブディレクトリにあるファイルをすべて含めます。 |
コメント
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DIRECTORY #コメント
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対象の定義にコメントを追加できます。
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c:\abc #abcディレクトリを含めます
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[ポリシー]→[共通オブジェクト]→[リスト]→[ディレクトリリスト]をクリックします。
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[新規]→[新しいディレクトリリスト]をクリックします。
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名前を入力し、必要に応じて説明を入力します。
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[ディレクトリ] リストで、ディレクトリパスを1行に1つずつ追加します。
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[OK] をクリックします。
ディレクトリリストをインポート/エクスポートする
1つ以上のディレクトリリストをXMLファイルまたはCSVファイルにエクスポートできます。また、XMLファイルからディレクトリリストをインポートできます。
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[ポリシー]→[共通オブジェクト]→[リスト]→[ディレクトリリスト]をクリックします。
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1つ以上のリストをエクスポートするには、それらを選択して[エクスポート]→[選択したアイテムをCSV形式でエクスポート]または[エクスポート]→[選択項目をXMLにエクスポート]をクリックします。
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すべてのリストをエクスポートするには、[エクスポート]→[CSVにエクスポート] または [エクスポート]→[XMLにエクスポート] をクリックします。
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リストをインポートするには、[新規]→[ファイルからインポート] をクリックし、ウィザードの指示に従います。
ディレクトリリストを使用するポリシーを表示
ディレクトリリストを使用するポリシーを確認すると、変更によって影響を受けるポリシーを把握できるので便利です。たとえば、ポリシーによって使用されていないことを確認してから、ディレクトリリストを削除できます。
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[ポリシー]→[共通オブジェクト]→[リスト]→[ディレクトリリスト]をクリックします。
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ディレクトリリストを選択し、[プロパティ] をクリックします。
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[割り当て対象]タブをクリックします。