次の表は、ウイルスバスター Corp.クライアントで使用する検索方法を切り替える前の注意事項を示しています。

表 1. スマートスキャンへ切り替える際の注意事項

注意事項

詳細

製品ライセンス

必要なすべてのライセンスが新しい検索方法に対してアクティベート済みであることを確認します。

ウイルスバスター Corp.サーバ

クライアントがウイルスバスター Corp.サーバに接続可能であることを確認します。スマートスキャンに切り替わったことが通知されるのは、オンラインクライアントのみです。オフラインクライアントは、オンラインになったときに通知されます。スタンドアロンモードのクライアントは、オンラインになったときに通知されるか、またはクライアントに予約アップデートの権限がある場合には、予約アップデートの実行時に通知されます。

また、ウイルスバスター Corp.サーバに最新のコンポーネントがインストールされていることも確認し、ウイルスバスター Corp.クライアントがそのサーバから正しいパターンファイルをダウンロードできるようにしてください。

切り替えるウイルスバスター Corp.クライアントの数

一度に切り替えるウイルスバスター Corp.クライアントの数を比較的少数にすることで、ウイルスバスター Corp.サーバおよびSmart Protection Serverのリソースを効率的に使用することができます。これらのサーバは、ウイルスバスター Corp.クライアントが検索方法を変更しても、他の重要なタスクを実行できます。

タイミング

検索方法を切り替える場合、ウイルスバスター Corp.クライアントでは、新しい検索方法に必要なフルパターンファイルをダウンロードする必要があります。

ネットワーク帯域幅への影響とユーザの日常業務の中断を避けるために、就業時間帯を避けて切り替えることを検討してください。検索方法を切り替える際、ウイルスバスター Corp.クライアントで [今すぐアップデート] が使用できないように設定をしておくことをお勧めします。

クライアントツリー設定

検索方法は、ルート、ドメイン、または個別のウイルスバスター Corp.クライアントレベルで適用できる、細かい設定です。検索方法を切り替えると、次の操作を行うことができます。

  • 新しいクライアントツリードメインを作成し、新しい検索方法を割り当てます。このドメインに移動したすべてのクライアントに新しい検索方法が適用されます。クライアントを移動するときは、[選択したクライアントに新しいドメインの設定を適用する] の設定を有効にします。

  • ドメインを選択し、新しい検索方法を設定します。そのドメインに属する (まだ新しい検索方法を使用していない) すべてのウイルスバスター Corp.クライアントが、新しい検索方法に切り替わります。

  • 1つのドメインから1つ以上のウイルスバスター Corp.クライアントを選択して、検索方法を変更します。

注:

ドメインの検索方法に対する変更は、個々のクライアントに設定した検索方法よりも優先されます。

IPv6のサポート

スマートスキャンクライアントは、検索クエリをTrend Micro Smart Protectionソースに送信します。

IPv6シングルスタックのスマートスキャンクライアントからは、次のようなIPv4シングルスタックソースに直接クエリを送信することはできません。

  • Smart Protection Server 2.0 (統合またはスタンドアロン)

    注:

    Smart Protection Serverでは、バージョン2.5以降、IPv6がサポートされるようになりました。

  • Trend Micro Smart Protection Network

同様に、IPv4シングルスタックのスマートスキャンクライアントからは、IPv6シングルスタックのSmart Protection Serverにクエリを送信することはできません。

スマートスキャンクライアントがこれらのソースに接続するには、DeleGateなど、IPアドレスを変換できるデュアルスタックプロキシサーバが必要です。

Trend Micro Smart Protectionサービス

従来型スキャンからスマートスキャンにウイルスバスター Corp.クライアントを切り替える場合には、Trend Micro Smart Protectionサービスが設定されていることを確認してください。