IPsec (VPN) トンネルは、既存のVPN接続に関連付けられたセキュリティゲートウェイ上の仮想インタフェースです。
IPルーティングでは、VPNピアゲートウェイに直接接続されたポイントツーポイントインタフェースとして使用されます。
  • アウトバウンドパケットは次のようにルーティングされます。
  • 送信先アドレスXが指定されたIPパケットが、ルーティングテーブルと照合される照合の結果、IPアドレスXは、ポイントツーポイントリンク (ピアゲートウェイYに関連付けられたVPNトンネルインタフェースである) 経由でルーティングされる必要があることが判明する
  • パケットに仮想トンネルインタフェースが指定されているため、VPNカーネルがパケットを傍受する
  • ピアゲートウェイYの適切なIPsec認証タイプパラメータを使用してパケットが暗号化され、新しいパケットには送信先IPとしてピアゲートウェイYのIPアドレスが設定される
  • 新しい送信先IPに基づいて、Yのアドレスに対応するルーティングテーブルのエントリの物理インタフェースにパケットが再ルーティングされる
インバウンドパケットは次のようにルーティングされます。
  • IPsecパケットにはゲートウェイYを経由するマシンが指定されている
  • VPNカーネルが物理インタフェース上でパケットを傍受する
  • VPNカーネルが送信元のVPNピアゲートウェイを特定する
  • VPNカーネルがパケットのカプセル化を解除し、元のIPパケットを抽出する
  • ピアVPNゲートウェイに対してVPNトンネルインタフェースが存在することをVPNカーネルが検出し、物理インタフェースから関連付けられたVPNトンネルインタフェースにパケットを再ルーティングする
  • パケットに、VPNトンネルインタフェースを経由するIPスタックが指定される