種類
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説明
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ファイル感染型ウイルス/不正プログラムには、DOSウイルス/不正プログラム、Windowsウイルス/不正プログラム、マクロウイルス/不正プログラム、およびスクリプトウイルス/不正プログラムなどさまざまな種類があります。これらすべてにはウイルス/不正プログラムとしての共通の特徴がありますが、感染するホストファイルまたはプログラムの種類が異なります。
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システム領域感染型ウイルス/不正プログラムはハードディスクのパーティションテーブルやハードディスクおよびフロッピーディスクのブートセクタに感染します。
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スクリプトウイルス/不正プログラムはスクリプトプログラミング言語で記述されたウイルス/不正プログラムです。Visual Basicスクリプト、JavaScriptなどで記述され、通常はHTMLドキュメントに埋め込まれています。
VBScript (Visual Basic Script) および Jscript (JavaScript) ウイルス/不正プログラムはMicrosoftのWindows
Scripting Hostを利用して動作し、他のファイルに感染します。Windows Scripting HostはWindows 98およびWindows 2000などのWindows
OSに含まれるので、単にWindowsのエクスプローラから*.vbsや*.jsファイルをダブルクリックするだけでウイルス/不正プログラム活動が実行されます。
ではスクリプトウイルス/不正プログラムのどこが特別なのでしょうか。スクリプトウイルス/不正プログラムは、アセンブリタイプのプログラミング知識を必要とするバイナリウイルス/不正プログラムとは異なり、テキストでプログラミングされます。スクリプトウイルスは、下位レベルのプログラミングを必要とせず、可能な限りコンパクトなコードで機能を実現します。またWindowsに事前に定義されているオブジェクトを使用して、感染したシステムの多くの部分に容易にアクセスすることもでき、たとえばファイルを感染させたり、マスメーリングを実行したりします。さらに、コードがテキストで記述されるので、他者がそのコードの枠組みを簡単に解読し模倣できます。そのため、多くのスクリプトウイルス/不正プログラムには改変された亜種がいくつか存在します。
たとえば「I love you」ウイルスの出現直後、ウイルス対策ベンダーは、件名やメールの本文が改変されて広まった、オリジナルのコードのコピーを発見しました。
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