検索の種類

検索中に、トレンドマイクロの検索エンジンは、ウイルスパターンファイルと連携し、パターンマッチングというプロセスを使用して検出の第1レベルを実行します。各ウイルスには一意の「シグネチャ」、つまり他のコードと区別できる特性を表す文字列が含まれているので、TrendLabsのウイルス専門家は、このコードの実行機能を持たない断片をパターンファイルに取り込みます。検索エンジンは、各検索対象ファイルの特定領域をウイルスパターンファイルのパターンと比較し、一致するものを探します。

検索エンジンは、ウイルスなどの不正プログラムを含むファイルを検出すると、駆除、隔離、削除、テキスト/ファイルでの置換などの処理を実行します。これらの処理は、検索作業の設定時にカスタマイズできます。

ビジネスセキュリティサービスは、インターネット上の脅威からエンドポイントを保護するために次の種類の検索を備えています。

注:

検索の種類と検索方法は異なります。検索方法とは、スマートスキャンと従来型スキャンを指します。

詳細については、検索方法を参照してください。

表 1. 検索の種類

検索の種類

説明

リアルタイム検索

Windows、Mac、Android で利用できる、継続して実行される検索です

WindowsとMacでは、リアルタイム検索は、ファイルが開かれたり、受信、ダウンロード、コピー、変更されたりするたびに、ファイルを検索し、脅威が含まれていないかどうかを確認します。Androidモバイルデバイスでは、リアルタイム検索はアプリのインストール時にアプリを検索します。

手動検索

  • 通常検索: WindowsとMacで利用できる、必要に応じて実行する検索です

    また、再感染の可能性を最小限にするために、以前からファイルに潜在している可能性のある脅威を検索します。通常検索の間、セキュリティエージェントは、管理者またはユーザが設定した処理に従って脅威に対処します。

  • アグレッシブ検索: Windowsで利用できる、通常検索では削除できない脅威を分析し駆除する高度な検索です

注:
  • 検索に要する時間は、エンドポイントのハードウェアリソースと検索するファイル数によって異なります。

  • アグレッシブ検索を実行すると、通常検索よりもハードウェアリソースの消費量が多くなる場合があります。パフォーマンスに対する影響を軽減するには、[手動検索] 設定の [処理] タブを選択し、[CPU使用率] セクションで設定を行います。

予約検索

手動検索と似ていますが、WindowsとMacで、設定した時刻と頻度で指定したファイルを検索します。予約検索を使用することで、エンドポイントでの日常の検索を自動化し、脅威管理の効率を高めることができます。