ビジネスセキュリティには、次のような新機能と拡張機能が用意されています。
表 1. ビジネスセキュリティ9.0の新機能
機能/拡張機能
|
説明
|
対応プラットフォームなどの追加
|
- Windows のサポート: Microsoft Windows 8.0、8.1 およびWindows Server 2012 R2に対応しました。
- Mac のサポート: OS X 10.9 に対応しました。
- IPv6 のサポート: IPv6 に対応しました。
- メールソフトのサポート: 迷惑メール対策ツールバーがOutlook 2013 およびWindows Live Mail 2012に対応しました。
|
検出機能の向上
|
-
リアルタイム検索でのメモリ領域の検索: メモリ上で実行されている不正なプロセスを検出します。
-
挙動監視の強化: 既知の不正プログラムおよび潜在的な脅威による不審な挙動をブロックします。
-
ブラウザ脆弱性対策: Web ブラウザで不正なスクリプトの実行をブロックします。
-
ダウンロードされた新しいプログラムの確認: 挙動監視では、Web レピュテーションサービスと連携し、HTTP チャネル経由でダウンロードされたファイルの利用状況を検証します。新しいファイルが検出された場合、管理者は、ユーザがファイルを実行する前にその旨を通知するかどうかを選択できるようになります。トレンドマイクロでは、ファイル検出の数またはSmart Protection Network によって判定されたファイルの存続期間に基づき、プログラムを新しく検出されたものとして分類します。
-
リアルタイム検索での遅延検索: ビジネスセキュリティのウイルス検索エンジンに遅延検索機能が追加され、ファイルコピーのパフォーマンスが向上します。
-
高度なクリーンナップ: ダメージクリーンナップサービスを高度なクリーンナップモードで実行することで、FakeAV と呼ばれる偽セキュリティソフトウェアの活動を停止できるようになりました。クライアントは、高度なクリーンナップのルールを使用して、FakeAV の挙動を示すアプリケーションを積極的に検出し、停止します。手動検索および予約検索の設定時には、ビジネスセキュリティクライアントで高度なクリーンナップを有効にすることをお勧めします。
|
ユーザビリティの向上
|
-
Web レピュテーションとURL フィルタの設定: 除外またはブロックするURL をグループ単位で設定できます。
-
グローバル設定でのWeb レピュテーションとURL フィルタのIP 除外リスト
-
クライアントツリーおよびリモートインストールページからのActiveXの削除
-
アップデートエージェントを使用したトレンドマイクロのアップデートサーバからのアップデート: アップデートエージェントのアップデート元として、ビジネスセキュリティサーバだけでなく、トレンドマイクロのアップデートサーバを選択できます。
-
サーバアップデートの停止: パターンファイルなどをアップデート中のサーバで、アップデートを停止することができます。
-
処理できないウイルスの対処方法の表示: 画面上のリンクからウイルスの対処方法に関するヘルプを表示できます。
-
潜在的なウイルス/不正プログラムに対する処理: 潜在的なウイルス/不正プログラムに対する初期設定の処理は、「隔離」です。これらが適切ではない場合は、放置またはアクセス拒否、削除、拡張子変更に変えることができます。
-
予約検索後のクライアントのシャットダウン: 管理コンソールの新しい設定 ([検索]→[予約検索]→[スケジュール] タブ) を使用すると、予約検索の完了後、クライアントをシャットダウンするように設定できます。この設定は管理コンソールからのみ実行でき、予約検索権限を持つユーザには実行できません。
-
ビジネスセキュリティクライアントのインストールパス: ビジネスセキュリティサーバのインストール時、ビジネスセキュリティクライアントをインストールするインストールパスを指定するよう求められます。以前のバージョンでは、ビジネスセキュリティサーバのインストール後は、このインストールパスを変更できませんでした。本バージョンでは、管理コンソールで [オプション設定]→[グローバル設定]→[システム]→[ビジネスセキュリティクライアントのインストールディレクトリ] の順に移動して、インストールパスを変更できます。パスの変更後、新しいビジネスセキュリティクライアントが目的のパスにインストールされます。
-
スキャンサーバ (検索サーバ) データベース移動ツール: このツールを使用すると、スキャンサーバのデータベースを別のディスクドライブに安全に移動できます。
|