ビジネスセキュリティサーバにはスキャンサーバと呼ばれるサービスがあり、ビジネスセキュリティサーバのインストール時に自動的にインストールされます。このため、別途インストールする必要はありません。スキャンサーバは、iCRCService.exeという名前のプロセスで実行され、Microsoft管理コンソールにはTrend Micro Smart Scan Serviceと表示されます。
ビジネスセキュリティクライアントがスマートスキャンという検索方法を使用しているとき、スキャンサーバが、このビジネスセキュリティクライアントで検索をより効率良く実行できるように支援します。スマートスキャンプロセスの説明を次に示します。
ビジネスセキュリティクライアントは、従来のウイルスパターンファイルの軽量版であるスマートスキャンエージェントパターンを使用してクライアントでセキュリティ上の脅威を検索します。スマートスキャンエージェントパターンには、ウイルスパターンファイルにある脅威のシグネチャのほとんどが含まれています。
検索時にファイルのリスクを特定できない場合、ビジネスセキュリティクライアントは、スキャンサーバに検索クエリを送信して、リスクを検証します。スキャンサーバは、スマートスキャンパターンを使用してリスクを検証します。このパターンにはスマートスキャンエージェントパターンにない脅威のシグネチャが含まれています。
ビジネスセキュリティクライアントは、検索のパフォーマンスを向上するために、スキャンサーバにより提供される検索クエリの結果を「キャッシュ」します。
スキャンサーバは、脅威の定義の一部を保持することで、ビジネスセキュリティクライアントでのコンポーネントのダウンロードによる帯域幅の消費を削減します。ウイルスパターンファイルをダウンロードする代わりに、ビジネスセキュリティクライアントでは、大幅にサイズが削減されたスマートスキャンエージェントパターンをダウンロードします。
ビジネスセキュリティクライアントが、スキャンサーバに接続できない場合、スキャンサーバと同じ機能を持つTrend Micro Smart Protection Networkに検索クエリを送信します。
ビジネスセキュリティサーバからスキャンサーバを個別にアンインストールすることはできません。スキャンサーバを使用する必要がない場合は、次の手順を実行します。
ビジネスセキュリティサーバコンピュータで、Microsoft管理コンソールを開き、Trend Micro Smart Scan Serviceを無効にします。
管理コンソールで、[オプション設定] > [グローバル設定] > [デスクトップ/サーバ] タブに移動し、[スマートスキャンサービスを無効にする] オプションを選択して、ビジネスセキュリティクライアントを従来型スキャンに切り替えます。