Active DirectoryまたはOktaをTMWSaaSに統合している企業は、透過認証を使用して、Active Directoryユーザが開始したHTTPリクエストだけがTMWSaaSを経由できるように設定できます。
ここで [透過認証] を選択した場合でも、ユーザがWebサイトにアクセスしたときにTMWSaaSのログイン画面とサードパーティの認証画面が表示されることがあります。
TMWSaaSのログイン画面とサードパーティの認証画面は、全体の透過認証が有効になっている場合のみ表示されません。ただし、全体の透過認証を有効化できるのは、認証方式として直接認証、AD FS認証、またはエージェント認証が選択されている場合のみです。
TMWSaaSでは、NTLMプロトコルで透過認証が行われます。
透過認証の要件
透過認証を有効にするには、次の要件を満たす必要があります。
要件 |
詳細 |
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管理者がAD FS認証、直接認証、エージェント認証、Azure AD認証、Okta認証、Google認証のいずれかを有効にする |
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管理者がインターネットゲートウェイごとに透過認証を有効にする |
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ユーザがサポートされているデスクトップブラウザからHTTPリクエストを開始する |
サポートされているデスクトップブラウザは次のとおりです。
モバイルブラウザおよびブラウザ以外のHTTPリクエストはサポートされていません。 |
全体の透過認証を有効にするには、上記の要件に加えて、次の手順を実行してください。
認証方式として [直接]、[AD FS]、[エージェント] を選択します。
初期設定の認証ドメインを指定します。
ADサーバのドメインにクライアントコンピュータを追加します。
ADサーバで認証方式を [Windows認証] に変更します。
この要件が適用されるのは、認証方式として [AD FS] が選択されている場合のみです。
ADサーバがWindows Server 2012で動作している場合は、次の手順を実行して認証方式を変更します。
Windowsサーバにログインします。
[スタート] > [すべてのプログラム] > [管理ツール] の順に選択して、AD FS管理コンソールを開きます。
[AD FS] 画面の左側のナビゲーションで、[認証ポリシー] をクリックします。
[認証ポリシー] 画面の [プライマリ認証] で [グローバル設定] セクションの [編集] をクリックします。
[グローバル認証ポリシーの編集] 画面の [イントラネット] で [Windows認証] を選択し、[OK] をクリックします。
ADサーバがWindows Server 2016、Windows Server 2019、またはWindows Server 2022で動作している場合は、次の手順を実行して認証方式を変更します。
Windowsサーバにログインします。
[スタート] > [すべてのプログラム] > [管理ツール] の順に選択して、AD FS管理コンソールを開きます。
左側のナビゲーションで [AD FS] > [サービス] > [認証方法] の順に選択し、右側にある [操作] で [プライマリ認証方法の編集...] をクリックします。
[プライマリ] タブの [イントラネット] で [Windows認証] が有効になっていることを確認し、[OK] をクリックします。
使用しているブラウザに基づいて、次の手順を実行します。
この要件が適用されるのは、認証方式として [AD FS] が選択されている場合のみです。
Microsoft Internet Explorer、Microsoft Edge、またはGoogle Chromeを使用している場合は、イントラネットにAD FSサーバアドレスを追加します。
Mozilla Firefoxを使用している場合は、次の手順を実行します。
Firefoxを開き、アドレスバーに「about:config」と入力し、[危険性を承知の上で使用する] をクリックします。
検索ボックスに「network.automatic」と入力し、network.automatic-ntlm-auth.trusted-urisをダブルクリックします。
「http://www.replacewithyoursite.com」または「http://your-intranet-server-name」と入力し、[OK] をクリックします。
その他の情報
ユーザが有効なActive Directoryアカウントを使用してホストコンピュータにログオンする場合:
既知のユーザ (管理者が設定したインターネットゲートウェイからリクエストを送信するユーザ) から送信されたHTTPリクエストは、ディレクトリサービスのAD認証方式の設定に従って認証されます。
ユーザが別のアカウントを使用して、または未認識のゲートウェイからホストコンピュータにログオンする場合、HTTPリクエストを認証するには、そのユーザのActive Directoryログオン認証情報またはゲストユーザのログオン認証情報が必要です。
認証が成功した場合、TMWSaaSはHTTPリクエストを処理し、さらに今後のリクエストで認証プロセスを省略するためにCookieを発行します。
TMWSaaSでは、HTTPSリクエストに関しても透過認証が可能です。認証プロセスは、[ポリシー] > [グローバル設定] > [HTTPSインスペクション] でHTTPS復号が有効か無効かによって異なります。
認証が成功しなかった場合、TMWSaaSはHTTPリクエストをただちに処理します。ゲストユーザアカウントを使用する自動ログオンが有効な場合や、ゲストユーザアカウントが使用された場合は、TMWSaaSはユーザをゲストとしてログオンさせます。