Trend Micro Email Securityには、LDAPデータ交換形式 (LDIF) ファイルやカンマ区切り値 (CSV) ファイルをインポートできます。これは、Trend Micro Email Securityで有効なメールアドレスに対するメッセージをフィルタして処理するのに役立ちます。無効なメールアドレスへのメッセージは拒否されます。
LDIFまたはCSVディレクトリファイルをインポートする前に、次のことに注意してください。
Trend Micro Email Securityでは、ANSIエンコードのLDIF (拡張子.ldf) ファイルとANSIエンコードまたはUTF-8エンコードのCSV (拡張子.csv) ファイルのみを識別できます。インポートするファイルには、空白行やその他の関係のないデータを含めないでください。ファイルの作成時には、注意してください。
Trend Micro Email Securityにユーザディレクトリファイルをインポートすると、管理対象ドメインのすべてのレコードがまとめて置き換えられます。ある管理対象ドメインのメールアドレスをインポートすると、そのドメインの他のメールアドレスはすべて削除されます。そのドメインの新しくインポートしたメールアドレス、および他の管理対象ドメインのレコードは保持されます。あるドメインに関する情報をまったく含まないアップデート済みユーザディレクトリファイルをインポートした場合、該当するドメインに関するエントリは変更 (上書き) されません。
ディレクトリファイルをインポートするたびに、古いディレクトリファイルが上書きされます。あるドメインに関する情報が含まれるアップデート済みディレクトリファイルをインポートする場合、そのドメインのすべてのエントリが上書きされます。ディレクトリのインポート時には、注意してください。
自分の管理者アカウントに関連付けられているディレクトリのみを表示できます。他の管理者 (販売代理店など) とTrend Micro Email Securityサービスを共有していて、その管理者は自分のアカウント情報でログオンする場合、そのアカウントのディレクトリは表示されません。
ネットワークにユーザを追加するたびに、アップデートされたユーザディレクトリをインポートする必要があります。そうしないと、新しく追加されたユーザからのメールはTrend Micro Email Securityによって拒否されます。
インポートするディレクトリの数は、1日当たり24個までとすることを強くお勧めします。これにより、システムリソースへの負荷を軽減できます。
ファイルをインポートする前に、すべての有効な受信者を一時的に無効にします。すべてのエントリが正しいことを確認したら、すべての有効な受信者を再度有効にします。有効な受信者を無効または有効にするには、[受信保護設定] > [送受信フィルタ] > [受信者フィルタ] の順に選択し、[すべてを無効化] または [すべてを有効化] をクリックします。
LDIF
CSV
CSVファイルを作成する場合は、email_addressとFirstname Lastnameのフィールドにレコードを分け、カンマおよび二重引用符 (オプション) で区切ります。スペースなどの他の区切り文字の使用はサポートされません。1つのレコードを1つの行に記述します。
例:
有効 |
---|
bob@example.com,Bob Smith sally@example.com,Sally Jones "bob@example.com","Bob Smith" "sally@example.com","Sally Jones" |
無効 |
---|
bob@example.com,Bob Smith,sally@example.com,Sally Jones |
2列のチャートが有効な形式のCSVとして Microsoft Excelで保存されます。
進捗バーが完了すると、概要の画面が表示され、次の情報が示されます。
インポートの概要: 前述の情報の概要
ドメイン、および現在のユーザを置換するユーザの数: Trend Micro Email Securityサービスへの登録時に指定したドメイン
未承認のドメイン: ディレクトリファイルに含まれるがTrend Micro Email Securityサービスに公式に登録されていないドメイン
Trend Micro Email Securityでは、これらのドメインおよび対応するメールアドレスにサービスを提供しません。
メールアドレスのリストがインポートされて有効になります。