動作モード

Deep Discovery Email Inspectorは、メール転送エージェント (MTAモード) またはアウトオブバンドアプライアンス (BCCモードまたはSPAN/TAPモード) として動作できます。

詳細については、「Deep Discovery Email Inspectorインストールガイド」を参照してください。

動作モードを設定するには、[管理] > [システム設定] > [操作モード] の順に選択します。

注:

内部Postfixサーバを使用してメール通知をBCCまたはSPAN/TAPモードで送信することはできません。

外部SMTPサーバの指定の詳細については、通知SMTPサーバを設定するを参照してください。

表 1. 動作モード

モード

説明

MTAモード

(初期設定)

メールトラフィックフロー内のインラインMTAとして、不正なメールメッセージをブロックしてネットワークを危険から守ります。受信者には安全なメールメッセージが配信されます。

BCCモード

ネットワーク上の脅威を監視するアウトオブバンドアプライアンスとして、ミラーリングされたトラフィックをアップストリームMTAから受信します。複製されたすべてのメールメッセージは、配信されずに破棄されます。

SPAN/TAPモード

ネットワーク上の脅威を監視するアウトオブバンドアプライアンスとして、ミラーリングされたトラフィックをSPAN/TAPデバイスから受信します。複製されたすべてのメールメッセージは、配信されずに破棄されます。

[SPAN/TAPモード] を選択する場合は、少なくとも1つの監視ルールを追加する必要があります。詳細については、SPAN/TAPモードの監視ルールを参照してください。

注:

Microsoft Hyper-VにインストールされたDeep Discovery Email Inspector仮想アプライアンスでは、SPAN/TAPモードはサポートされません。

Deep Discovery Email Inspector日本語版では、仮想アプライアンスは提供しておりません。

次の表は、各動作モードで使用可能な機能を示しています。

表 2.
機能/サービス

MTAモード

BCCモード

SPAN/TAPモード

メッセージの変更 (タグ、スタンプ、削除、駆除、URLの書き換え、X-Headerの追加、ファイルのサニタイズ、メッセージの暗号化など)

あり

なし

なし

メッセージの通知

あり

なし

あり (外部SMTPサーバを使用)

メッセージの配信

あり

なし

なし

メッセージの隔離

あり

なし

なし

メッセージのアーカイブ

あり

なし

なし

DKIM署名

あり

なし

なし

エンドユーザメール隔離

あり

なし

なし

送信者の認証 (SPF、DKIM、DMARC)

あり

なし

なし

Email Reputation Services (ERS)

あり

なし

なし

送信者フィルタ

あり

なし

なし

アラート

あり

あり

あり

アラート通知とレポート

あり

あり (外部SMTPサーバを使用)

あり (外部SMTPサーバを使用)

キューの管理

あり

あり

あり

Deep Discovery Directorの統合

あり

あり

あり