Control Managerの機能の概要

Control Managerは、組織のローカルエリアネットワークおよび広域ネットワーク上に配置されているウイルス対策/コンテンツセキュリティ製品およびサービスを管理するための機能を提供するように設計されています。

表 1. Control Managerの機能

機能

説明

ポリシー管理

システム管理者は、ポリシーを使用して製品設定を行い、単一の管理コンソールから管理下の製品やエンドポイントに配信できます。

設定の一元化

製品ディレクトリと階層管理構造を通して、単一の管理コンソールからウイルスに対する処理やコンテンツセキュリティ対策を調整できます。

この機能により、組織内で一貫したセキュリティポリシーを実施できます。

大規模感染予防サービス

大規模感染予防サービスにより、ネットワーク上でのウイルス/不正プログラムの大規模感染を食い止めるための予防措置を実施します。

安全な通信インフラストラクチャ

Control Managerには、SSL (Secure Socket Layer) プロトコルに基づいた通信インフラストラクチャが使用されています。

指定されているセキュリティレベルに応じて、メッセージを暗号化、または認証付きで暗号化できます。

HTTPSによる通信の保護

この機能により、管理コンソールへのアクセスを保護できます。

タスク委任機能

システム管理者は、Control Manager管理コンソールの各ユーザに異なる権限を持つアカウントを付与できます。

ユーザアカウントにより、ユーザがControl Managerシステムで参照および実行できる内容が定義されます。アカウントの利用状況は、アクセスログによって確認できます。

コマンド追跡

この機能により、実行されたコマンドをControl Manager管理コンソールから監視できます。

たとえば、パターンファイルのアップデートや配信など、時間がかかるコマンドが正常に終了されたかどうかを確認したい場合に役立ちます。

リアルタイム/オンデマンドでの製品管理

管理下の製品をリアルタイムで管理します。

Control Managerは、管理コンソールで変更された設定を即座に管理下の製品に送信します。システム管理者は管理コンソールから手動検索を実行できます。このような機能はウイルスの大規模感染発生時には欠かせないものです。

コンポーネントの集中管理

パターンファイル、スパムメール判定ルール、検索エンジン、およびその他のウイルス対策/コンテンツセキュリティコンポーネントをアップデートして、すべての管理下の製品を最新の状態にします。

レポートの一元化

包括的なログおよびレポートを使用して、ウイルス対策およびコンテンツセキュリティ製品のパフォーマンスの概要を調べることができます。

Control Managerを通じて管理下のすべての製品からログを収集できるため、製品別にログをチェックする必要がありません。