管理下の製品のステータスを監視するために、MCPエージェントはスケジュールに基づいてControl Managerに対してポーリングを実行します。ポーリングは、管理下の製品のステータスを示したり、Control Managerからの管理下の製品へのコマンドを確認したりするために実行されます。ポーリングの実行後に、Control Manager管理コンソールに管理下の製品のステータスが表示されます。つまり、管理下の製品のステータスは、ネットワークのステータスをリアルタイムに刻一刻と反映したものではありません。Control Managerにより、各管理下の製品のステータスがバックグラウンドで順番に確認されます。管理下の製品の接続ステータスが確認されないまま一定の時間が経過すると、Control Managerにより、その管理下の製品のステータスがオフラインに変更されます。
Control Managerによる管理下の製品のステータスを判断する基準となるのは接続ステータスのみではありません。Control Managerでは、次に示すことからも管理下の製品のステータスが判断されます。
Control Managerは管理下の製品からログを受信します。Control Managerが、管理下の製品からいずれかの種類のログを正常に受信したということは、管理下の製品が正常に動作しているということを意味します。
双方向の通信モードでは、管理下の製品による保留中のコマンドの取得をトリガするために、Control Managerは積極的に通知メッセージを送信します。サーバが特定の管理下の製品に正常に接続されるということは、この管理下の製品が正常に動作していることも表しており、このイベントは1つの接続ステータスと見なされます。
一方向通信モードでは、MCPエージェントからControl Managerに対して定期的にクエリコマンドが送信されます。この定期的なクエリ動作は接続ステータスのような働きをし、Control Managerでも接続ステータスと同様の扱いを受けます。
MCP接続ステータスは、次の方法で実装されます。
UDP ― 特定の管理下の製品がUDPを使用してサーバにアクセスできる場合、これは最も単純で高速のソリューションです。ただし、この方法はNATまたはファイアウォール環境では機能しません。また、送信側のクライアントは、サーバが実際に要求を受信しているかどうかを確認できません。
HTTP/HTTPS ― NATまたはファイアウォール環境で機能できるようにするには、複雑なHTTP接続を使用して、接続ステータスを送信します。
Control Managerは接続ステータスを報告するために、UDPメカニズムとHTTP/HTTPSメカニズムの両方をサポートしています。Control Managerサーバは、登録プロセスで管理下の製品がどのモードを適用したかを認識します。モードを判断するために、両者の間で別のプロトコルのハンドシェイクが実行されます。
管理下の製品のステータスを示すために単に接続ステータスを送信すると同時に、追加データをControl Managerにアップロードすることもできます。通常、追加データには、コンソールに表示される、管理下の製品のアクティビティ情報が含まれます。