コミュニケータは、メッセージルーティングフレームワークともいい、旧バージョンの管理下の製品とControl Managerの通信バックボーンです。コミュニケータは、Trend Micro Management Infrastructure (以下、TMI) コンポーネントの1つです。コミュニケータでは、Control Managerサーバと旧バージョンの管理下の製品との通信がすべて処理されます。コミュニケータはControl Managerと対話して、旧バージョンの管理下の製品と通信します。
Control Manager 2.5エージェントは、管理下の製品サーバにインストールするアプリケーションの1つで、これによってControl Managerで製品の管理ができるようになります。エージェントは、管理下の製品およびコミュニケータと対話します。エージェントは、管理下の製品とコミュニケータとの間をつなぐブリッジとして機能します。そのため、管理下の製品と同じコンピュータにエージェントをインストールする必要があります。
Control Managerのインストール時には、コミュニケータが管理下の製品サーバですでに使用可能かどうかがチェックされます。使用可能な場合、コミュニケータのインスタンスがさらにインストールされることはありません。1つの製品サーバの複数のエージェントで1つのコミュニケータが共有されます。コミュニケータの機能は次のとおりです。
OpenSSLオープンソースライブラリにより提供される暗号化によるメッセージのセキュリティ確保と再送攻撃対策 (anti-replay) の機能、およびトレンドマイクロ開発のエンドツーエンド認証
Control Managerサーバから管理下の製品へのコマンドの受信と中継
管理下の製品からControl Managerサーバへのステータス情報の受信と中継
前述の説明において、重要な点は次のとおりです。
TMIは独立して存在することができますが、管理下の製品はコミュニケータなしでは動作できません。
サーバには最高で管理下の製品と同じ数だけのエージェントが入っていますが、1つのサーバで必要とされるコミュニケータの数は1つだけです。
複数の管理下の製品でコミュニケータの機能を共有することができます。