Trend Micro Cloud App Securityのインライン保護でスキャンを実行すると、Exchange Onlineサービス用にMicrosoftが保有しているメールサーバにメールが配信されますが、そのメールにはセキュリティチェックがいくつか実行されます。メールの送信者のIPアドレスとホスト名がCloud App SecurityのIPアドレスとホスト名に変更されるため、Microsoftのセキュリティチェックで不正と見なされる可能性があります。この問題を防ぐために、Exchange Online (インラインモード) 用の準備を行う前に、次の検証を実行してください。
Cloud App Securityは準備の際にも、メールが意図した宛先に配信されるよう、Exchange Onlineサービスの接続フィルタ設定にあるテナント許可/禁止リストおよびIP許可リストで、なりすまされた送信者の許可エントリを自動的に更新します。詳細については、インライン保護用のコネクタ、転送ルール、グループ、および許可リストを参照してください。
オフになっていない場合は、[スパムしきい値とプロパティの編集] をクリックし、[SPFレコード: 重大な失敗] を [オフ] に設定した後、[保存] をクリックします。
転送ルールを確認するには、Exchange管理センターにログオンし、[メールフロー] > [ルール] の順に移動します。
受信保護用のCloud App SecurityのIPアドレスは、次のとおりです。
米国のサイト: 20.245.215.64/28
EUのサイト: 20.4.48.48/28
日本のサイト: 13.78.70.144/28
オーストラリアとニュージーランドのサイト: 20.70.30.192/28
カナダのサイト: 52.228.5.240/28
シンガポールのサイト: 52.163.102.112/28
英国のサイト: 20.254.97.192/28
インドのサイト: 20.204.179.112/28
送信保護用のCloud App SecurityのIPアドレスは、次のとおりです。
米国のサイト: 20.66.85.0/28
EUのサイト: 20.160.56.80/28
日本のサイト: 20.78.49.240/28
オーストラリアとニュージーランドのサイト: 20.227.209.48/28
カナダのサイト: 20.220.229.208/28
シンガポールのサイト: 52.163.216.240/28
英国のサイト: 20.0.233.224/28
インドのサイト: 20.235.86.144/28