既知のホストには、信頼されるメール転送エージェント (MTA) と、ネットワーク上でInterScan MSSの外側に配置されたクラウドプレフィルタが含まれます。InterScan
MSSがインターネットゲートウェイに配置されている場合、既知のホストを指定する必要はありません。既知のホストの設定は、次のいずれかの場合に使用します。
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ネットワーク上で1つ以上のMTAがInterScan MSSのアップストリーム側に設定されている場合は、既知のホストの設定を有効にして、これらのMTAを既知のホストとして追加します。InterScan
MSSは、既知のホストリストにない最も近いアップストリームMTAを追跡し、そのIPアドレスを、メールレピュテーションデータベースだけでなく、IPプロファイラの承認済みリストとブロックリストにクエリします。
たとえば、InterScan MSSのアップストリームに配置されたネットワーク上のMTA2と、MTA2のさらにアップストリームに配置されたネットワーク外のMTA1
がある場合は、既知のホストの設定を有効にして、MTA2を既知のホストとして追加します。InterScan MSSは、MTA1のIPアドレスを使用してクエリを実行します。
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InterScan MSSがクラウドプレフィルタの後方に配置されている場合は、既知のホストの設定を有効にします。クラウドプレフィルタのIPアドレスは、初期設定で既知のホストリストに含まれます。
ネットワークでアップストリームMTAまたはクラウドプレフィルタがInterScan MSSの外側に配置されている場合は、次の理由があるため、既知のホストの設定を使用します。
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InterScan MSSでは、すべての外部メールメッセージをこれらのMTAまたはクラウドプレフィルタから受信したものと見なし、そのIPアドレスを使用してクエリを実行します。そのため、これらのIPアドレスを経由して転送されたすべてのメールトラフィックが安全だと見なされてしまいます。
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メールフローでは、すべてのスパムメールがこれらのアドレスから送信されてInterScan MSSに到達するため、InterScan MSSではこれらのIPアドレスをスパムメールの送信元と見なします。
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注意
InterScan MSSでは、毎日午前3時にクラウドプレフィルタのIPアドレスを既知のホストリストに同期します。これらの既知のホストは、管理コンソールには表示されません。
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