ポリシー分割 親トピック

Deep Discovery Email Inspectorにはインテリジェントなメッセージ分割機能が用意されています。この機能を使用することで、複数の受信者宛のメッセージに複数の独立したポリシーを一致させることができます。メッセージ分割により、Deep Discovery Email Inspectorではトップダウン形式でポリシーリストに照らして各受信者を評価できます。ポリシーが一致すると、影響を受ける受信者の数にメッセージが分割 (メッセージ分割が作成) されます。
Deep Discovery Email Inspectorでは、複数の受信者宛のメッセージが異なるポリシーの異なるポリシールールに一致する場合にのみ、メッセージ分割が作成されます。メッセージのすべての受信者が同じポリシーに一致する場合や、異なるポリシーの同じルールに受信者が一致する場合、メッセージ分割は作成されません。
次のポリシーで説明します。

ポリシー名
ルール
ポリシーA
  • コンテンツフィルタルール: メッセージをタグ付け (キーワード一致)
  • スパムメールフィルタルール: スパムメールメッセージを削除
  • 脅威対策ルール: メッセージを削除 (すべてのリスクレベル)
ポリシーB
  • コンテンツフィルタルール: 添付ファイルを削除 (実行可能ファイル)
  • スパムメールフィルタルール: スパムメールメッセージをタグ付け
  • 脅威対策ルール: メッセージを削除 (すべてのリスクレベル)
ポリシーC
  • コンテンツフィルタルール: メッセージをタグ付け (キーワード一致)
  • コンテンツフィルタルール: 添付ファイルを削除 (実行可能ファイル)
  • スパムメールフィルタルール: スパムメールメッセージをタグ付け
  • 脅威対策ルール: メッセージを隔離 (すべてのリスクレベル)
ポリシーD
  • コンテンツフィルタルール: メッセージをタグ付け (キーワード一致)
  • 脅威対策ルール: メッセージを隔離 (すべてのリスクレベル)
次のシナリオは、ポリシーやルールの一致に基づいてメッセージ分割を作成する方法を示しています。
  • メッセージがjoe@test.comから受信者のalex@example.comとlinda@example.comに送信されます。alex@example.comとlinda@example.comが「ポリシーA」に一致し、メッセージがコンテンツフィルタルールの「メッセージをタグ付け (キーワード一致)」に一致する場合、一致する同じポリシーに対して同じポリシールールが適用されるのでメッセージ分割は作成されません。
  • メッセージがjoe@test.comから受信者のjane@example.com、mark@example.com、およびleo@example.comに送信されます。jane@example.comとmark@example.comが「ポリシーB」に一致し、leo@example.comが「ポリシーC」に一致して、メッセージがポリシールールの「添付ファイルを削除 (実行可能ファイル)」と「スパムメールメッセージをタグ付け」に一致する場合、一致するポリシーに対して同じポリシールールが適用されるのでメッセージ分割は作成されません。
  • メッセージがjoe@test.comから受信者のjane@example.comとbill@example.comに送信されます。jane@example.comが「ポリシーB」に一致し、bill@example.comが「ポリシーD」に一致して、メッセージがポリシールールの「スパムメールメッセージをタグ付け」と「メッセージをタグ付け (キーワード一致)」に一致する場合、メッセージは2つに分割されます。この場合、ポリシールールの「スパムメールメッセージをタグ付け」がjane@example.com宛の1通のメッセージに適用され、ポリシールールの「メッセージをタグ付け (キーワード一致)」がbill@example.com宛のもう1通のメッセージに適用されます。