YARAルールファイルを作成する 親トピック

Deep Discovery Email Inspectorでは、公式仕様のバージョン3.3.0に従ったYARAルールがサポートされます。YARAルールは、任意のテキストエディタで作成可能なプレーンテキストファイルに保存されます。
YARAルールの作成の詳細については、http://yara.readthedocs.org/en/v3.3.0/writingrules.htmlを参照してください。
不正プログラム検出のために仮想アナライザに追加するYARAルールファイルは、次の要件を満たしている必要があります。
  • ファイル名が一意である
  • ファイルコンテンツが空でない
簡単なYARAルールの例を以下に示します。
rule NumberOne
{
meta:
desc = "Sonala"
weight = 10
strings:
$a = {6A 40 68 00 30 00 00 6A 14 8D 91}
$b = {8D 4D B0 2B C1 83 C0 27 99 6A 4E 59 F7 F9}
$c = "UVODFRYSIHLNWPEJXQZAKCBGMT"
condition:
$a or $b or $c
}
次の表は、YARAルールの各要素とその使用方法を示しています。

YARAルールの要素と使用方法

要素
使用方法
rule
YARAルールの名前です。一意である必要があり、スペースを含むことはできません。
meta:
「メタ」セクションの開始位置を示します。メタセクション内の要素は検出に影響しません。
desc
ルールの説明に使用するオプションの要素です。
weight
オプションの要素で、1~10の数値を指定する必要があります。ルール条件が満たされる場合のリスクレベルを特定します。
  • 1~9 = リスク低
  • 10 = リスク高
注意
注意
この値はDeep Discovery Email Inspectorによって割り当てられたリスクレベルには対応しません。
strings:
「文字列」セクションの開始位置を示します。文字列は不正プログラムを検出する主要な手段です。
$a / $b / $c
不正プログラムを検出するために使用される文字列です。$文字で開始する必要があり、1つ以上の英数字とアンダースコアが続きます。
condition:
「条件」セクションの開始位置を示します。不正プログラムを検出するための文字列の使用方法を決定します。
$a or $b or $c
ルールの論理を定義するブール式です。送信されたオブジェクトがルールを満たすかどうかを決定する条件を示します。条件には、一般的なブール演算子 (andor、およびnot) と関係演算子 (>=<=<>==、および!=) を使用できます。算術演算子 (+-*\%) とビット処理演算子 (&|<<>>~^) は数式で使用できます。